「最近、本が読みづらくなってね。いよいよ老眼かな」といった会話はそこここで耳にするが、耳が遠くなったというのは聞かない。当たり前だが、視力同様、耳も加齢で衰える。しかし、視力の衰えほど気づかないものだ。「お父さん、最近テレビの音が大きいよ」。この言葉が思い当たるようなら黄色信号だ。 「耳が遠い」といえば、高齢者というイメージが強いが、聴覚の衰えは30代からすでに始まるという。進行が緩やかなため自覚しないことが多いというが、テレビのボリュームが大きくなっていたり、話を何度も聞き返したりするようだったら要注意。中には生活に支障なしと放っておく人もいるが、周囲の人間は不快に思っていることが少なくない。人間関係に悪影響が出る前に手を打ちたいところ。 耳もほかの器官同様に老化しているという認識を持つことが第一歩と説くのは東京大学先端科学技術研究センターの大沼直紀医学博士。 「加齢による難聴の多くは『
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