5月4日~8日まで、東京都世田谷区のIDD世田谷ものづくり学校で展覧会『声かけ写真展』が開催され、展覧会終了後にインターネットを中心に物議を醸しました。 先に私の結論から述べますと、『声かけ写真展』は非難・批判されても仕方ないものですが、非難・批判の中に、小児性愛者を差別するものや、「アートフォビア」とも言うべき表現者に対する差別や偏見が散見されたことが遺憾です。 『声かけ写真展』に足を運んだお客や関係者が、展示風景をインターネット上にUPしていますが、その様子は、「展示会場は中学校だった建物のリノベーション施設。教室をほぼそのまま残した空間で、昔の少女たちの息づかいを感じてください」という展示コンセプトと意図に合っているように思えます。また、「今はほぼできなくなった撮影方法で撮られた写真を廃校で展示する」という試み自体は有意義であると支持します。個々の作品に関して、肖像権などの観点から論