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ブックマーク / note.com/774notes (11)

  • 映画『バービー』への疑問、なぜトランプではなく、ビル・クリントンの写真なのか?なぜ東アジア系のバービーには台詞がないのか?新たな『映画政治家』ガーウィグ監督に対する忖度と神格化への懸念|CDBと七紙草子

    広告宣伝と映画の価値はまた違うもので、映画としてはよく出来ているのだろう、という思いもあり、またグレタ・ガーウィグ監督の『ストーリーオブマイライフ 私の若草物語』も良かった記憶があるので、初日が休日ということもあり早朝の初回に見てきました。 SNSでは、肯定派が「素晴らしいフェミニズム映画、これが大ヒットして世界は変わる!」否定派が「露骨なフェミニズムでうんざり」といった両極端なのですが、正直な感想としては 「大衆向けの中道路線、部分によってはフェミニズム批判ですらある映画」 という印象でした。 これは筆者だけの印象ではなく、フェミニストのコアな部分からもよく出ている声です。以下に東京大学大学院教育学研究科教授の隠岐さや香教授のツイートを引用します。 <引用>留学時代の友人からは「無知な人にフェミニズムの基礎を説明するレベルの内容」、個人的に好きな配信者(仏)は「ネオリベ自己実現の肯定に留

    映画『バービー』への疑問、なぜトランプではなく、ビル・クリントンの写真なのか?なぜ東アジア系のバービーには台詞がないのか?新たな『映画政治家』ガーウィグ監督に対する忖度と神格化への懸念|CDBと七紙草子
  • それは『不謹慎な悪ふざけ』ではなく『アメリカSNSの正義』であるという話、『バービー』と『オッペンハイマー』原爆の父の肩に乗るフェミニズムと表現の自由について|CDBと七紙草子

    『オッペンハイマー』と『バービー』のコラボが炎上している。炎上している、というのは日だけの話で、アメリカでは最高に盛り上がってウェイウェイしている。 まずはこのファンアートをみてほしい。 原爆の父であるオッペンハイマーが、ハードボイルド小説の主人公のようにマッチョに片手をポケットに突っ込み、マーゴット・ロビー演じるバービーを軽々と肩に抱え上げている。魅力的で美しい白人女性であるバービーはコケティッシュにミニスカートの足を組み、原爆の炎を背に手を突き上げて歓声を上げている。 英語の字幕がついている。「THE WORLD FOREVER CHANGES 」世界は永遠に変わる。バービンハイマー、というのはバービーとオッペンハイマーを合わせたコラボワードだ。 このファンアートのポイントは、この「THE WORLD FOREVER CHANGES 」にある。これは映画『オッペンハイマー』のキャッチ

    それは『不謹慎な悪ふざけ』ではなく『アメリカSNSの正義』であるという話、『バービー』と『オッペンハイマー』原爆の父の肩に乗るフェミニズムと表現の自由について|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2023/08/01
    本邦の"表現の自由戦士"が、弱者への弾圧に冷淡で、"権威(天皇、政治家、企業広告)"に対する揶揄については激しい怒りをみせるが、それが日本人の全てではないように、米国人もこれが全てではない事を知っている
  • 「吉岡里帆はグラビアの仕事が嫌だった」というSNSでの拡散から切り取られた発言全文と、本人が本当の意図を語ったインタビュー|CDBと七紙草子

    緊急性の高いテーマなので、文章にはこだわらず、要点だけを書きます。 埼玉県施設での水着撮影会の野党からの抗議、そして中止と中止撤回というトラブルにからんで、SNSで以下のようなツイートが拡散しています。 グラビア撮影は嫌だったと言ってる女優さんは結構多い 井上和香「水着は当に恥ずかしかった」 吉岡里帆「水着姿なんて絶対出したくなかったが夢をつかむため抗えなかった」 乙葉「水着にならなくていいのは松たか子だけと言われた」 MEGUMI「水着でバンジー飛んでゴキブリ寿司わされた」←⁉️ pic.twitter.com/Li436tOFBG — りのこ (@ring6565) June 12, 2023 商業誌の仕事と9万弱のフォロワーを持つプロのライターのアカウントですが、記事の一部をスクリーンショットで切り取り、最初のツイートを読んだフォロワーが実際のインタビュー記事にアクセスすることは

    「吉岡里帆はグラビアの仕事が嫌だった」というSNSでの拡散から切り取られた発言全文と、本人が本当の意図を語ったインタビュー|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2023/06/14
    「嫌だったけど脱いで、それから十年経って成功した今は良い思い出です」と言える人は良いけど、スターになれなくて、数十年後も転職先で「脱いでたんだねえ」と嫌がらせを受ける(女性議員が今されているように)
  • 故・安倍元総理と映画『ゴッドファーザー』のこと|CDBと七紙草子

    7月最後の日だから書いておこうと思う。亡くなった安倍晋三という人について思うことである。 事件のあと、こういう記事が出ていた。 「主人は、映画監督になるのが夢なんですよ。DVDを見ながら、『おれだったら、こう撮るのにな』とか『このセリフはいらない』なんて言ってますよ(笑い)。だから、総理大臣を辞めて、議員も辞めた後は、映画監督に……」(女性セブン2014年5月8・15日号) 実は、この映画についての話というのは、何度か出ている。 安倍元首相(2013年10月 高松宮殿下記念世界文化賞での言葉): 私は若いころ、映画監督になりたいと考えたことがあります。コッポラ監督の「ゴッドファーザー」は、当時17歳の青年の心を捉えました。もし私がファミリービジネス(政治家)に固執しなければ、「ゴッドファーザー4」を撮っていたかもしれません。その代わりアベノミクスはなかったかもしれません… 安倍元首相が、文

    故・安倍元総理と映画『ゴッドファーザー』のこと|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2022/08/01
    小梨カップルでも仲良し夫婦であった安倍昭恵氏との関係を考えると、保守政治家である安倍晋三の役割と、家系の呪縛を司る姑から嫁さんを守った愛妻家の部分と両方があって、早く政治家を引退して欲しかったとは思う
  • 7月3日秋葉原ラストサンデー、赤松xふじすえxくりした、表現の自由候補の演説比較と、3候補に対する要望|CDBと七紙草子

    7月3日秋葉原ラストサンデー、赤松xふじすえxくりした、表現の自由候補の演説比較と、3候補に対する要望 2022年7月3日日曜日の秋葉原は、7月10日に迫った参院選へのラストサンデーとのことで、表現の自由を掲げる各候補が演説を競う日になりました。今回は他にも表現の自由を掲げる候補が多いのですが、たまたま筆者が7月3日に秋葉原にいてこの3候補の演説をハシゴすることができたので、その比較を書いてみたいと思います。 赤松健候補への印象『人気トップの目玉候補、演説はまだ不慣れ』まずは赤松健先生。最初に言ってしまうと、演説で集めている人数はダントツに赤松先生が多かったです。現役漫画家という知名度、そして過去のマンガ•アニメ•同人誌に対する保護活動なども知れ渡っている。各種メディアの調査でも、まああんまり有利みたいなことを言ってしまうと逆効果になるので言いませんが、3候補の中では良い予測が出ています。

    7月3日秋葉原ラストサンデー、赤松xふじすえxくりした、表現の自由候補の演説比較と、3候補に対する要望|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2022/07/08
    ネットを社会のすべてと思い込みがち。"いわゆるSNSでの「オタ•フェミ論争」的なスタンス、「ケンカを買う」的なスタンスは危うい。政治家としても、文化保護活動としても非常に足を取られやすくなると思います。"
  • 河瀬直美監督ドキュメント映画『東京2020オリンピックSIDE:B』には、なぜ「最も重要な人物」が1秒も映らないのかという話|CDBと七紙草子

    河瀬直美監督ドキュメント映画『東京2020オリンピックSIDE:B』には、なぜ「最も重要な人物」が1秒も映らないのかという話 河瀬直美監督が東京五輪ドキュメンタリーを撮る、と報じられた時、左派からよく引き合いに出されたのはベルリン五輪におけるレニ・リーフェンシュタールだった。要はリーフェンシュタールがナチス政権にそうしたような、東京五輪を美化するプロパガンダになるのではないかという危惧である。 先月に公開された『東京2020オリンピックSIDE:A』を見た時、その心配は杞憂に終わったと感じた。そこにあるのは良くも悪くも監督のメッセージが脱主体化された、東京五輪に参加する各国の選手たちの肖像、さまざまな思いをつないだグラフィティ的な作品になっていたからだ。そこにあるのは良質ではあるが凡庸な記録映画であって、リーフェンシュタールの作品のような強烈な求心力やプロパガンダ性はない。 しかし、である

    河瀬直美監督ドキュメント映画『東京2020オリンピックSIDE:B』には、なぜ「最も重要な人物」が1秒も映らないのかという話|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2022/06/25
    『全編この調子なのだ。五輪開催に何か問題が起きるたびに関係者のインタビューをカットバックでつなぐのだが、それらは冒頭の「予告編」と同じ数十秒から数秒に切り刻まれた発言映像のカットバックの連続で』
  • 映画『PLAN75』が描くのはファシズムではなく「近代」である話と、別の映画『いのちの停車場』の吉永小百合の話(6月30日加筆)|CDBと七紙草子

    映画『PLAN75』が描くのはファシズムではなく「近代」である話と、別の映画『いのちの停車場』の吉永小百合の話(6月30日加筆) 『PLAN75』の予告編を映画館で見た時、正直なことを言うと「あっ、またこのネタでやるのね」という思いがよぎった。75歳以上の安楽死が合法化された未来の日。老人の「姥捨」を書いたSF作品は、藤子不二雄の『定年退』(1973年)など、昔から存在する。このネタで『世にも奇妙な物語』でやるくらいならいいけど、長編映画はダレるんじゃないの?と思っていたのだ。 だがそうではなかった。変な言い方だが、この映画は最初から最後まで強烈なスリル、息もつかせないサスペンスに満ちあふれている。この映画には敵との戦いもカーチェイスも銃撃戦もない。でも優れた映画監督は、社会や制度というものがキリキリと一人の人間を追い詰めていくプロセスを、形而上的なサスペンス映画として構成することがで

    映画『PLAN75』が描くのはファシズムではなく「近代」である話と、別の映画『いのちの停車場』の吉永小百合の話(6月30日加筆)|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2022/06/23
    "この映画がそうした切迫感を持ち得ている理由の一つは、リアリティの積み重ねにあると思う。メディアは「プラン75」を丁寧にCMする。役所の職員は「確かに実際の公務員ならそうするだろう」という言動を重ねる。"
  • 山本夜羽音先生の短すぎた人生と、長すぎた青春についてのメモ|CDBと七紙草子

    何度か書き直してまとまらず、というかまとめてしまうことが悪いことのように思えていつまでも投稿できなかったのですが、今月中に残しておきたいと思い、山夜羽音先生の思い出について書きます。 先日亡くなられた山夜羽音先生の追悼ミサに、仕事を抜け出して出席しました。「面識のない方はご遠慮ください」ともあったのですが、実を言うと面識があると言えばありました。ただ、CDBです、と名乗っての対面ではなく、いちファンとしてお話ししたことがあるだけだったので、もし教会が満員だったら御花料を渡して帰ろうと思って高円寺教会まで出かけたのですが、少しだけ席がありそうだったので末席に加えていただきました。 いつか山夜羽音先生にCDBとしてお会いして「あー、お前あの時のファンの人じゃん!」と思い出してもらうのが夢で(覚えてないかもしれませんが)、今度初めてのも出るし、それを献するきっかけに…と思っていたのです

    山本夜羽音先生の短すぎた人生と、長すぎた青春についてのメモ|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2022/04/01
    「もう何年もマンガをまともに描いていない漫画家に、絶対に返ってこないと半ば諦めながらお金を貸す人があんなに多くいたことがひとつの奇跡なのです。しかも彼ときたら、その他人から借りた金を困窮した人々に」
  • 映画『大怪獣のあとしまつ』とSNSの反応について思うこと|CDBと七紙草子

    昨日まで『批評家ぶった批判は嫌われる』『好きになれなければ立ち去ればよい』『今のオタクが大切にするものは推しへの愛、粗探しや吊し上げのノリはもう過去の痛いオタクの遺物』という論調だったツイッター民が、公開初日にして『大怪獣のあとしまつ』をトレンドに乗るほどぶん殴っているという事実 — CDB (@C4Dbeginner) February 4, 2022 公開初日からツイッタートレンドに乗るほど叩かれている映画『大怪獣のあとしまつ』、もともと楽しみにしていたので初日に自腹で見てきました。 最初に言うと「令和のデビルマン」みたいな叩きは違うと思う。CGや映像にはかなり資金を投じてそれなりの映像に仕上げているし、俳優陣も豪華で演技も上手い。 この映画がなんで炎上しているかというと、予算や才能が足りなくて完成形に行けず失敗しているのではなく「シン・ゴジラ的なヌーベルバーグ怪獣映画と思わせたのに、

    映画『大怪獣のあとしまつ』とSNSの反応について思うこと|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2022/02/05
    Twitterでは『シン・ゴジラ』をつまらないと言った人が叩かれがちだし、先日の「プラネテスどこが面白いのか」という個人の感想も、ひたすら「許されない」と燃やし続けた。オタクは自分も"感情の動物"だと認めるべき
  • ツイッター映画ライターが豊崎由美氏と栗原裕一郎氏のtiktok批判に思う『推す批評』と『斬る批評』、かつて小沢健二を批判したあるロキノン女性ライター、そして広瀬すずはなぜ李相日監督を信じるのかという話|CDBと七紙草子

    詳細は上のリンクを読んでいただくとだいたいわかると思います。有名書評家である豊崎由美氏が、アマチュアTikTokアカウントを貶し、「そんなものでが売れたからどうした」「この人に書評書けるんですか」と言った。この件について誰もが思うことでしょうが、あまりに筋が悪い。書評書けるも何も、相手は一介のアマチュアです。出版産業の屋台骨が揺らいでいる時に無料で若い世代に小説をすすめ、しかも実際に若い世代に影響を与えて売り上げが上がるという結果を出している貴重な存在です。言うまでもなく炎上しました。引用RT1000超えというのは、めちゃくちゃに批判されていることの表れです。アルファアカウント、ベストセラー作家も次々と豊崎氏批判の側で声をあげ、賛否両論というより事実上ワンサイドの炎上になりました。 そんな中で、個人的には評論家である栗原裕一郎氏のツイートが心にとまりました。 原稿のネタにしようと虎視眈々

    ツイッター映画ライターが豊崎由美氏と栗原裕一郎氏のtiktok批判に思う『推す批評』と『斬る批評』、かつて小沢健二を批判したあるロキノン女性ライター、そして広瀬すずはなぜ李相日監督を信じるのかという話|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2021/12/16
    オタク向けメディア(アニメ、ゲーム等)も業界紙としての側面、広告主への媚びが要求され、太鼓持ち記事ばかりで批評は掲載が許されなくなった。商業主義バンザイ『資本主義の中で批判的批評が縮小しつつある』
  • 映画版『えんとつ町のプペル』の出来そのものは良いからこそ厄介という、かなり面倒くさい話|CDBと七紙草子

    少々というか、かなり面倒くさい話をする。 サロン商法でネットで今ぶっ叩かれている西野亮廣氏(何が問題でどう叩かれているのかは「西野亮廣 プペル」で検索すると山ほど出てくると思うので省略する)が制作総指揮の『えんとつ町のプペル』というアニメーション映画の、アニメーションのクオリティ自体は極めて高いのである。これはちゃんと見たのでマジである。 当たり前の話で、アニメーションを実際に制作しているのは「制作総指揮・西野亮廣」ではなくstudio4℃という名高いアニメ会社であり、これは『鉄コン筋クリート』とか『海獣の子供』といった名作を過去にアニメ化してきた、日有数に実力のあるアニメスタジオなのだ。西野亮廣がどうこう以前に、実質的な制作の大部分はstudio4℃が担当しているのだから、クオリティはそりゃ高いに決まっているのである。(西野亮廣は元になった絵を描いたことで原作者・制作総指揮として大々

    映画版『えんとつ町のプペル』の出来そのものは良いからこそ厄介という、かなり面倒くさい話|CDBと七紙草子
    cinefuk
    cinefuk 2021/01/21
    『そもそも彼は #吉本興業、日本の芸能界を半ば支配し政治や教育にも進出する巨大な複合企業に所属しており、徒手空拳のベンチャーに見える彼のビジネスにはすべて吉本興業という巨大なバックがあるという点である』
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