在日世界人として郷土愛を語る。 ボーダレスに存在感を放つ日本雑誌界の「知識人」 仕立てのよいジャケットにやや大 ぶりの蝶ネクタイ、ハーフパンツの定 番コーデがトレードマーク。某テレ ビ番組のひな壇から発する言葉は 時に辛辣だが、そこに何ら悪意も嫌 みも感じさせないのは、隠しようも なくにじみ出る品の良さのためか。 はたまた眼鏡ごしに映る、大きく優 しげな眼のせいだろうか。我が子ほ どの齢の共演者たちに「おじいちゃん」 と茶化されたときの、少年のよう にはにかんだ笑顔なんかは実はとて もチャーミングなのだが、本人を前 にしてはそんな誉め言葉も恐れ多 くてとても言えない。なぜならこ の方、メンズ・ファッション&ライフス タイルマガジン『GQ JAPAN』 (コンデナスト・ジャパン)の編集長・ 鈴木正文さん。世の編集者たちに とっては「神様」、日本雑誌界におい ては「宝」と言われる人物だ。 最先