都市再生機構は12月16日、同機構が手がけた京都市山科区総合庁舎と賃貸住宅が入る建物で、柱や梁にコンクリート充てん不足による施工不良が見付かったと発表した。 市は11月に同庁舎の耐震改修工事を行う際、1階と2階部分でSRC造の柱10本と梁7本の計17カ所に空洞があることを発見。同機構に連絡した。「柱や梁の体積の約5%分が空洞になっている。施工時に締め固めが不足していたようだ」と同機構は説明する。 同庁舎の入る建物は、都市再生機構(当時は日本住宅公団)の発注で1972年7月に竣工したもの。RC造一部SRC造の地下1階・地上10階建てで、1〜2階は市の総合庁舎が、3〜10階は272戸住戸が入居する。設計は共同設計(大阪市)が、工事監理は同機構と共同設計が、施工は浅沼組がそれぞれ手がけた。 ■さらに詳しい情報はKEN-PlatzのWebサイトでご覧いただけます。nikkeibp.jpでは建設情報