2008年から富士スピードウェイ(静岡県)と鈴鹿サーキット(三重県)の交互開催となったフォーミュラー・ワン世界選手権(F1)日本グランプリ。F1は1カ国1開催が原則であり、2007年から2011年まで5年間はトヨタ自動車側の富士スピードウェイで開催される予定となっていた。F1開催の早期復活を望むホンダ側の鈴鹿サーキットに対し、悪役となることを恐れたトヨタ側が開催権の一部を譲った形だ。だがトヨタの思惑はそれだけではない。ホンダに恩を売って協力を取り付け、東京・お台場でのF1開催を実現させる狙いもあるようだ。 2010年以降は富士と鈴鹿がそれぞれ隔年開催 F1日本グランプリは1976、1977年の2年間が富士スピードウェイ、その後、1987年から2006年までの20年間は鈴鹿サーキットで開催された。2007年から5年間の開催権は富士スピードウェイが取得していた。 トヨタは2000年の富士スピー