“It was a phenomenal quarter that exceeded our expectations all around, including the most successful product launch in Apple’s history with iPhone 4,” said Steve Jobs, Apple’s CEO. “iPad is off to a terrific start, more people are buying Macs than ever before, and we have amazing new products still to come this year.” Apple Reports Third Quarter Results(Apple) ―「われわれの予想を上回る驚異的な四半期決算だった。iPhone 4の
インターネットはこれまで多くの市場を破壊してきました。ITバブルがはじまった1990年代末期に、インターネットは「既存のビジネスモデルの破壊者」であるとさかんにいわれていましたが、私は正直理解できませんでした。それから10年たった現在、結果としてインターネットが多くの市場を破壊したというのは現実となりました。書籍、音楽、マスメディアはインターネットによってビジネスモデルが根本から変わりましたし、流通経路の中抜きによって卸や小売の存在意義が問われています。破壊によって新しいビジネスチャンスが生まれる一方で、旧来のビックビジネスは岐路に立たされています。この潮流はここ数年でますます加速してきたように感じます。 広告は現在のところインターネットによって決定的にビジネスモデルが破壊されたわけではないですが、テレビや新聞などのマスメディア媒体が弱体化すれば一蓮托生です。加えて広告産業の主要プレーヤー
先日、「本を読む本」的最高レベルの読書法という記事で、点検読書と分析読書の概要について紹介しました。これをみた方からメールをいただき、作家の立花隆氏も同じようなことをぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術で書いているので、読んでみてはどうだろうと教えていただきました。 そういうわけで、即効で入手し、連休の最後はこの本を読みふけっていました。読書量が尋常でないことや、その膨大な知識量から「知の巨人」ともいわれる立花隆です。2003年に発表されたものですが、この本はやっぱり凄かった。 三百冊の書評です。このどちらも一読の価値があります。 まず、1部ですが、冒頭で紹介した「本を読む本」を読んだ人であれば絶対に読んだ方がいいです。なぜなら、立花が語る読書法は、「本を読む本」でいう点検読書、分析読書、そしてシントピカル読書そのものだから。 私の読書のいちばんの特徴
とりあえず750万円で入力してみました(私の年収ではないですよ)。 その結果、世界で53,113,770番目に裕福で、上位0.88%という結果がでました。年収750万円だと世界でみれば最上級の富裕層だということですね。 $8 could buy you 15 organic apples OR 25 fruit trees for farmers in Honduras to grow and sell fruit at their local market. ―8ドルあれば、あなたは15個の有機オレンジが買える。一方で、ホンジュラスでは農民が市場で販売するための25のフルーツの苗木が買える。― $30 could buy you an ER DVD Boxset OR a First Aid kit for a village in Haiti. ―30ドルあれば、あなたは「E
先日紹介した「電子書籍の衝撃(レビュー)」では、電子書籍市場におけるアマゾンとアップルの熾烈な競争について多くが割かれていました。この市場での勝者がどちらになるか予想できませんが、「書籍」がホームグラウンドであるアマゾンにとっては負けられない戦いでしょう。 アップルについては「アップルの驚異的な収益構造の変化」という記事でiPhoneの登場によって収益構造が大きく変わったことを紹介しました。今回は、アマゾンについて財務分析を行います。 #売上規模 アップルだと規模が大きすぎるのでグーグルと比較してみました。グーグルは上場来急速に売上を伸ばし、2007年に初めてアマゾンの売上高を抜きました(Amazon:14,835、Google:16,593)。しかし、2009年にはアマゾンがグーグルを追い抜き返しています(Amazon:24,509、Google:23,650)。 両社ともに売上高を
「金持ち争奪戦」戦わずして負ける日本(日経ビジネス) 面白いコラムではありましたが、ちょっと微妙な感じです。思うところをつらつらと。 コラムの要旨は、世界的な潮流は相続税を減税したりして「金持ち争奪戦」が行われている。日本では逆に増税の方向に進んでいる。それでは金持ちは海外に逃げちゃうよ。ということです。まあ、確かにオーストラリア、カナダ、スイス、ニュージランド、スウェーデン、イタリア、マレーシア、シンガポールなどには相続税がなく、イギリス、フランス、ドイツは相続税の廃止を検討しています。しかしです。 米国ではブッシュ政権で「相続税ゼロ」を目指していました。結局はオバマ政権に変わり、ゼロとはならなかったのですが、非課税枠は拡大しています。2009年に200万ドルから350万ドルへとなりました。 意図的に触れていないのかもしれませんが、アメリカの相続税が減税となったのはブッシュ政権時に造
昨年末にiPhone買ってから1ヶ月が経ちました。 正直、まだ使いこなせていないです。でも、この短い期間でもiPhoneの凄さは実感しています。そして、ウェブとの関わり方が、少しだけ今までと変わりました。 ○ Google Readerの重要性が増した。 普段チェックしているブログやニュースサイトは、これまでライブドアリーダーをメインに使ってきました。ところが、iPhoneを買ってからGoogle Readerにその地位を譲ることになりました。理由は「RSS Flash g」というアプリが凄いから。 普段、ブログやニュースなど約150サイトくらいを巡回してました。もちろん今まではパソコンで閲覧していたので仕事が忙しい時とかパソコン立ち上げる暇がなければ未読が溜まることも多かったです。しかし、RSS Flash gでは、Google Readerで登録したフィードで未読のみを閲覧する機
ITバブルの寵児だったUSENも今は昔。 動画配信事業「Gyao」を売却して以来、最近はあまり話題にもならなかった同社ですが、久々に有価証券報告書を読んでみてビックリしました。あまり経営状況がよろしくないというのは株価をみればわかるのですが、まさかここまでだったとは。 文章で書くよりも、図で視覚的に示した方が同社の状況が分かりやすそうだったので、以下に貼っておきました。 #1 独立監査人の監査報告書:継続疑義 21.11.27 ※2008年度に539億円の純損失、2009年度に596億円の純損失を計上した。 #2 お金を借りた金融機関30社と取り交わしたお約束 ※売上は急速に減少している。市場環境悪化による売上減に加え、財務状況改善のため子会社や事業の売却を迫られているのが主な要因。 2009. 4 動画配信サイト「Gyao」をヤフーに5億3000万円で売却 2009. 3
グーグルのことですから、いろいろな投資案件を手がけてはいます。しかし、収益力が大きすぎてここ数年は毎年15億ドル〜25億ドルの現金が積み上がっています。そのため、溜まる一方の流動資産の使い道がないから外債トレーダーを募集しているという見方があるようですが、私はそんな単純なことだとは思えませんね。 資金を自ら運用するより、専門の金融機関に運用委託した方が合理的で効率的です。それをあえて自社で行おうとするのですから、何らかの思惑があるのではないでしょうか。たとえば、グーグル自身が金融業に進出する可能性を探っているかもしれません。世界中の情報を握り豊富な資金を持つグーグルが金融を次のターゲットにしていても、何ら不思議ではありません。 そういえばグーグルの株主になって5年ですが、大きく上下があったにせよ同社のパフォーマンスには満足しています。 グーグルは、一般人が予測できない行動をとるところに面
日本電産の永守社長のコラム「出て行けというのなら…」(日本経済新聞電子版)を読みました。 日本の法人税率はアジア諸国よりもかなり高いし、為替が円高だし、労働規制の強化も進んでいる。これではグローバル競争に勝てるわけない。「日本から出て行けと言われているのと同じだ。」と主張されています。 そして、「堂々と日本から出て行く」と宣言し、中国を皮切りに、これからもどんどん海外で雇用を増やすしかないと結んでいました。 これは、多国籍展開する企業共通の思いでしょう。 永守氏の「出て行けというのなら」は、いわば同氏の口癖のようなもので、昨年9月17日の日経新聞のコラムでも同じようなことを言っています。 1990年代、為替は急速に円高となり、輸出企業の価格競争力は低下した。世界市場での競争実態におかまいなく厳しい労働規制が敷かれ、各国が法人税を引き下げる中で日本は約40%の高い水準を維持した。海外
高校入学を控えた中学三年のちょうど今ごろの時期に、担任の先生に勧められて読んだこの本。 震えるくらいの感銘を受けました。 以来、中学を卒業し、高校を出て大学に入り、社会人になって、そして若手ではなくなってしまった今でも、何度も読み返しています。出張などで、空港や駅の本屋で見つけては買い、帰省しては買い、本当のところこれまで何度買ったのかわかりません。 主人公は「コペル君」というあだ名の15歳の少年です。 豪雨の降る中、コペル君と「おじさん」が銀座のデパートの屋上から、小粒のような人間を眺め見下ろすところからこの物語ははじまります。まるで潮の干満のように、昼間は周辺から人々を引きつけ、夜になると引き上げて行く神秘的で規則ただしい波動。この光景をじっと眺めるうちに、コペル君はへんな気がしてきて、おじさんにこういいます。 この「気づき」は、少年が「コペル君」というあだ名になった由来にもな
米フォーチュン誌が毎年発表している「働きがいのある会社ベスト100」のうち、ベスト20を図にしているものを拾ったので、備忘記録で貼っておきます。 右上:平均給与 右下:従業員数(米国) 左上:一般的な職種 左下:求人数 従業員にとってよい会社は、株主にとってもよい会社。どっちかを優先させれば、もう一方を劣後させなければならというような二律背反的なものではないんですよね。従業員、株主、共に満足させるような会社がエクセレントカンパニーです。そのような会社は、社会にとってもなくてはならない会社であることは言うまでもないですね。
労働のイノベーション 2010.03.15 経済・金融・法制 タグ: [ドラッカー] [少子化] 途上国でみられる人口増加や環境問題は、これから深刻になる先進国の少子化に比べれば目新しさはない。 といったのはドラッカー(明日を支配するもの)です。 人口増加や環境問題が大した問題ではない、のではなく、繰り返しますが「目新しい問題ではない」と指摘しています。人口爆発は100年前の先進国がすでに経験済みで現在の途上国でみられるのも同じ性質のものであり、環境問題についても20世紀初頭のヨーロッパで経験され、解決されたことのある問題である。という意味です。 しかし、ドラッカーは、先進国を襲う少子化はまったく未経験の問題で、深刻な問題を孕んでいるといいます。 (1)今後二〇年から三〇年(引用者注:本書は1999年刊行)において、先進国では、人口構造をめぐる諸々の問題が政治の中心となる。当然、そ
ネットやテレビで話題になっていた本だったので読んでみました。 NHKと三菱総研との共同プロジェクトとして昨年9月に放送された、NHKスペシャル「"35歳"を救え」における取材メモや研究資料をベースに編集されたものです。 リーマンショック⇒リストラが増える⇒縦割り行政⇒だからダメ⇒さてどうしたらよいものか、というのが冒頭の「つかみ」ですが、取材を進めるうちにたどりついたのが団塊ジュニア世代で最も人口が多い"35歳"世代の存在です。 35歳世代が子供の頃に両親が自分にしてくれた、当たり前だと思っていた事が、今では当たり前でなくなってきました。衝撃的なデータで現状を示したうえで、将来のためにどうするべきかを考察します。 ○"35歳"世代とは 35歳世代はこれからの日本を支える団塊ジュニアといわれる世代の中でも最多の人口集団で、その数は男女計で200万人です。団塊世代は60歳を超えて引退し
チャレンジする起業家を怒っちゃダメ! 2010.02.27 経済・金融・法制 昨日の朝ナマ「凋落日本と若手企業家の成長戦略」が面白かった。 特に堀江さん、東浩紀さん、チームラボの猪子さんの東大三人組が目立っていました。 個人的なMVPは、猪子さんのこの発言。 ・「(日本は)チャレンジすると怒られるでしょ。超怖い。」 アメリカでYouTubeはヒーローなのに、日本発のWinnyの作者は犯罪者扱いで逮捕されたのはなぜ?という話題がでてました。初めは著作権を無視してたという点ではどちらも同じ。Winnyだって巨大産業になる可能性はあったのにひねり潰されてしまいました。これはほんの一例なのかもしれません。 その後、YoutubeはGoogleに高額で買収され、Googleのディスプレー広告収入の大半を稼ぎ出すまでに成長しました(今年の同事業の予測売上は約7億ドル)。猪子さんが言ったように「
「いすみ鉄道」というローカル線をご存知でしょうか。 千葉県房総半島のいすみ市・大多喜町を走り、上総中野駅で接続する小湊鉄道線(これもローカル線)とあわせて千葉半島を東西に横断する全長26.8 km(いすみ鉄道分)という小さな路線です。 私は、当地に出張した折に二、三度乗車したことがあります。外の風景がとても気持ちよかったのを覚えています。 いすみ鉄道については先日発表された、運転士求む ただし訓練費700万円負担を いすみ鉄道が話題になりました。同社の経営状況はとても厳しいようです。 経営再建中の第三セクターいすみ鉄道(本社・千葉県大多喜町)が4日、訓練費として700万円を自己負担して同社で訓練を受け、国土交通省の列車の運転免許を取得するという社会人対象の運転士の養成プランを発表した。資格取得後、嘱託の運転士として週1日以上、運転するという計画だ。(略) 訓練期間中を含めて有給で、乗
2009年の売上高は429億ドル(3兆9000億円)で、この2年で73%伸びています。この間、収益構造上大きく変わったのはiPhoneが登場したことです。 2007年6月にアメリカで初代iPhoneが発売されてからまだ3年にもならないのですが、すでにアップル社の収益の柱になっています。2009年のiPhone関連売上高はiPodを大きく上回る130億ドル超に成長し、総売上の30%を占めています。 今期2010年にはMacの売上高を超えてアップルの稼ぎ頭になるのはほぼ間違いないでしょう。 iPodは今でも80億ドルを超える巨大な製品ですが売上は徐々に減少しています。同社は、まだiPodが好調な時期にiPhoneを投入し、わずか2年でiPodを超えるモンスターを生み出したのです。そして、今月には「iPad」という新製品の予約受付が開始されました。製品サイクルを見抜き、革新的な製品を次々に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く