2008年9月の「リーマン・ショック」以来、日本の各企業は経営のスピードを下げる「安全運転」モードが続いています。具体的には、あらゆる部分での費用のカットが行われているのですが、どうやらターゲットとして最も一般的なのは出張費用、特に海外出張の費用のようです。 例えば、2009年の3月までは状況はまだ最悪ではなかったようですが、4月に新年度入りすると「海外出張費用」は極端に削減されて行ったようです。例えば、その直後から「新型インフルエンザ」のパニックが起きたのですが、その際に各企業が極端なまでの「海外出張禁止令」を出したのは、感染防止というよりも「これで海外出張を根絶できて費用を削減できる」という思惑があったとも言えるでしょう。 JALの破綻は様々な要素の集積ですが、例えば同時期にANAも厳しい経営を強いられているのも、こうした「海外出張の低迷」の結果だと言えるでしょう。各企業はまるで過去の