2014年11月17日13:27 カテゴリ経済 アベノミクスの終焉 今年の7~9月期のGDP速報値が、予想以上に悪かった。これを増税の影響だという人が多いが、それは誤りである。増税の影響は一過性なので、右の図(朝日新聞)の比較でもわかる通り、半年たつとGDPはプラスに戻るのが普通だ。増税率はほとんど同じなので、この差は消費税以外の要因と考えるしかない。 GDP統計の中身をみると、家計消費は+0.3%に回復している一方、住宅投資が-6.7%(年率-24.1%)と大幅に落ちたのがきいている。これは地価上昇を見込んで駆け込み的に行なわれた住宅投資の反動と、資材不足や人手不足が原因だろう。設備投資も-0.2%で、これは円安やエネルギー価格の上昇によるコストアップが原因だ。3%の消費増税より、2年で40%以上も上がったドルの影響のほうが大きいのだ。他方、アベノミクスでもっとも期待されていた円安による