正月のお雑煮は地域性が強く、日本全国ふるさとの数だけお雑煮があるといいます。なかでも興味深いのが餅について。全国アンケートと歴史からお雑煮の秘密を解き明かしていきましょう。 3年ぶりの行動制限のない正月に、家族や親戚、大切な人と久々の時間を過ごす人も多いでしょう。新年のお祝いに欠かせないのがお雑煮です。 「正月のお雑煮は、日本人にとって神聖な食物である餅をいただくもの。もともとは元旦の主役はお雑煮で、『おせち』は脇役でした」と、歳時記×食文化研究所代表の北野智子さんは説明します。 「『雑煮』という名前は、『様々なものを雑多に煮た料理』から来ています。雑煮が生まれたのは室町時代頃といわれ、当初は武家の宴会料理の酒肴だったとか。 正月料理としての雑煮は、大晦日に神前に供えたお神酒や餅、米、野菜、魚などを、元旦になると下げて、一つの鍋で煮込んだことが始まりとされています。お雑煮で正月を祝う風習も
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