2017年12月、山梨県に衝撃が走りました。 山梨県の峡北地域を中心に展開するローカルスーパー〈やまと〉が 突然閉店に追い込まれ、破産申請したというのです。 この出来事について、三代目で元社長の小林久氏による 書籍『こうして店は潰れた 地域土着スーパー「やまと」の教訓』が出版されました。 スーパーやまとは、1912年、山梨県韮崎市に鮮魚店として創業。 後にスーパーマーケットに業態転換し、 最盛期には16店舗、64億4,300万円を売り上げました。 105年の歴史に幕を閉じたのは突然のこと。 2017年12月6日早朝、倒産劇は1本の電話から始まりました。 「やまとが今日倒産するという話が出ている! 本当なのか?」 「社長、今日納品予定の商品が入ってきません!」 「社長、魚屋からも納品がありません!」 「米問屋が売場から商品を引き揚げています!」 業界でも先んじて移動販売車を走らせ、“買物難民