『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』(クリステン・R・ゴドシー 著/高橋璃子 訳)河出書房新社 お金のために誰かを愛さなくていいとしたら。愛情や恋愛といったベールで経済格差が権力格差になっている事実を覆い隠さなくていいとしたら。私は、誰をどのように愛するだろう。そんなことを素直に想像出来ないほど、愛や親密さがすっかり商品となった市場に私は慣れきっている。 そしてきっと、私だけじゃない。周りを見渡せば女性たちは付き合う相手、特に結婚相手には経済力を求めるし、男性たちはモテるために収入や地位が必要だと考えている。もしくは愛を優先するなら、それは貧乏とトレードオフだと自身を納得させている。 だが、もしも、生活に必要なものは既に持っていて、女性が自分のお金で自分を幸せにすることができ、出産もキャリアの障壁にならないとしたら。あなたは今と同じ相手を愛し、今と同じようなセック
![「恋愛ってね、学歴と収入を持つ特権階級にしか許されてないんだよ」資本主義が“普通の人々の恋愛”に与える影響とは | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9e92a29f91c1c113255c0a15f5fe8d52c3fd5b36/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F3%2F9%2F1200wm%2Fimg_395d7a395f09410ee9b144bdefe4205f142090.jpg)