恐ろしすぎる「反スパイ法」 中国が「反スパイ法」を強化した。中国人はもちろん、外国人も「公安当局がスパイの疑いありとみなせば、出国を禁止できる」という法律だ。米国人も「200人以上が拘束されている」という報道もある。「中国という国の恐ろしさ」を如実に示している。 反スパイ法は2014年に制定され、4月に改正された。スパイ行為について、第4条は「スパイ組織およびその代表者以外の外国の機関、組織、および個人が…国家安全保障に関する文書やデータ、資料などを盗む行為」などと書いている。 これだけなら、もっともらしいが、後段には「その他のスパイ活動」とある。つまり、定義を同義反復しているだけで、当局が「コイツはスパイを働いている」とみなせば、誰でもスパイにされてしまうのだ。 第16条は「スパイ行為を発見した市民や組織は、すみやかに国家安全保障機関に報告しなければならない」と密告を奨励した。第44条は