今の自民党の党内騒動を見ていると、非常に硬直化した企業の陥りがちなパターンそのものを見ているような気がする。たとえば、前経営陣が大規模な粉飾決算をして破綻に追い込まれた今話題の化粧品、繊維、食品業を抱えていたあの会社。「文句ある奴はどこまでも左遷しまくってやる」とそのまた前の「天皇」と呼ばれた経営者がやっていたことをそのまま振り回していた。これまた上場廃止になったあの鉄道会社の前経営者もしかりである。公共サービスを提供しているある民間会社ではまさに社長は「天皇」と呼ばれていた。オーナーでもなんでもないのに正に君臨していた。 こういう企業で共通に見られることに周囲にいるどの人よりもその「天皇」が優先する扱いをし続けるという傾向がある。しまいには自社のビルに入っていく時にお人払いがあり、エレベーターが既に確保されており、ご一行様以外は近寄れない。つまり、自社の社員が偶然乗り合わせるということが