美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 根津美術館「名画を切り、名器を継ぐ」展は、今後の自分の古美術に対する立場・意識・視線を変えさせる契機となる展覧会のような気がする。 善財は道を尋ねて文殊に会った。 華厳経の善財童子は文殊菩薩から多くの善知識に会い、自身の修行をせよと導かれる。 彼は最初から賢い子供だったわけではなく、その道の達人たちに出会い見聞が広がることで賢くなっていった。 わたしは自分もまた善財童子のように様々な善知識に会うて(多くの美を観て)、修業している気でいた。 古代から日本には聖徳太子の勧めた「和を以て貴しとなす」という意識が生きている。 よい解釈をすれば、みんな仲良く思いやりをもち、争わずにいようということだが、これはわるく解釈すればナァナァ主義で行こう、ということである。 お