東山天皇御即位式・霊元上皇御譲位行列図屏風 狩野景信/画 貞享4年(1687) 個人蔵(皇學館大學神道博物館寄託) ※細見美術館で展示 皇位継承の儀式として重要な「即位礼」と「大嘗祭」をテーマにした展覧会が、「細見美術館」(京都市左京区)で10月8日まで、「京都市美術館 別館」(京都市左京区)で9月15日までおこなわれています。 来年の春、日本では今上陛下が御譲位され、皇位継承がおこなわれます。「平成」の世が終わり、新しい時代が始まるのです。そのタイミングを見計らったかのような同展です。細見美術館では、東山天皇の即位図屏風(貞享4年/1687)や、後陽成天皇の聚楽第行幸(天正6年/1588)、後水尾天皇の二条城行幸(寛永3年/1626)を描いた屏風、後桜町女帝と光格天皇の大嘗祭で用いられた悠紀主基屏風(初公開)が大きな見どころです。また、「小原家文庫」や「鈴鹿家資料」などの貴重な資料類も多