霧島市隼人町の鹿児島神宮で24日、南九州に春の訪れを告げる初午祭(はつうまさい)があり、鈴かけ馬と約1700人の踊り連が太鼓や鉦(かね)などにあわせて踊った。初午祭は全国各地にあるが、「馬踊り」は珍しい。天皇陛下や昭和天皇もご覧になった伝統行事だが、馬主の高齢化などで存続の危機にある。 首にたくさんの鈴をかけ、鞍(くら)に飾りなどをつけた馬が、太鼓や三味線などに合わせて、前脚や後ろ脚を蹴って鈴をシャンシャンと鳴らす。馬の後から踊り連が続く。今年は馬20頭が参加。主催者によると、10万人が見物した。 馬踊りは、室町時代に始まったという説もあるが、定かではない。禰宜(ねぎ)の伊賀昇三さんは「神宮周辺の農家が五穀豊穣(ほうじょう)などを願って馬と一緒に参拝したのが次第に発展したのでは」と話す。鹿児島神宮と馬の関わりは古く、1181年に神馬を飼育していたと古文書に記されているという。 鹿児島神宮は
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