☆第20回佐藤敬之輔賞受賞(西野嘉章) https://inunosenakaza.com/design/20210129 「本書にはわたしの学んだ造本に関する知識のすべてが盛り込まれている。自ら書き、造り、語る、という長年夢に見てきた書物がようやくにして実現したのである。」 美術文献学や博物館工学など、様々な角度から芸術の歴史、技術、実践を総合的に問う第一線の研究者でありながら、自著の装釘や、館長を務めるインターメディアテクや東京大学総合研究博物館での画期的展示を数多く手がけてきた実作者としても知られる、西野嘉章。本書は一九七〇年代初めの同人誌から近刊書まで、半世紀に亘る「拙著出版史」であり「拙著造本批判」である。 印刷博物館にて行なわれた講演原稿「造本批評拙著篇」をはじめ、自らが手掛けてきた多数の書物を通じて縦横無尽に語られる印刷/芸術/書物論。それは、代表作のひとつ『装釘考』のカウン