福岡県古賀市教育委員会などは、同市谷山の 船原 ( ふなばる ) 古墳わきに掘られた 土坑 ( どこう ) で見つかった馬にかぶせる鉄製 馬冑 ( ばちゅう ) (全長48・5センチ、幅28センチ)を復元し、28日、報道陣に公開した。 馬冑をかたどる鉄板はばらばらの状態で見つかったが、精巧に組み立て、当時の風貌をよみがえらせた。11月から市立歴史資料館で始まる「船原古墳展」で一般公開される。 船原古墳は、6世紀後半~7世紀初頭の前方後円墳。これまでの発掘調査で、土坑群から多数の金銅製馬具などが見つかっている。 市教委によると、馬冑は2013年、他の装飾馬具と一緒に発掘。ばらばらの鉄板を県九州歴史資料館が洗浄するなどして調べた結果、鼻から額までの 面覆部 ( めんふくぶ ) 、 頬当部 ( ほおあてぶ ) 、 庇部 ( ひさしぶ ) の計6枚の鉄板が鉄製の 鋲 ( びょう ) でつなぎ合わせ