大量の書籍を電子化(スキャン)し、全文を対象に利用者が検索できるなど、作品を対象にした新しい検索サービスを始めやすくするため、文化庁は、著作権法を改正する方針を固めた。作家ら著作権者に不利益がほとんど生じないよう留意しつつ、著作物の電子化や配信を許諾なしにできる範囲を広げる。 書籍の全文検索サ…
「グーグルの書籍電子化、著作権法に違反せず=NY連邦高裁」(ロイター)、「米高裁も書籍電子化認める著作権裁判、グーグル勝訴」(共同)といった見出しで第一報が伝えられていますが、グーグルの「ライブラリー・ブックスキャン」の上訴審で初審の判決を認める判決が10月16日に下りました。以下、判決文を読んだので詳細を説明してみます。 これはもともと2004年頃から、グーグルが国内外の複数の図書館と合意の上で蔵書をスキャンし、電子化されたデータを図書館側に渡す一方で、グーグル利用者がキーワード検索するとその言葉が載っている本が全文検索で探せて、一部閲覧できる、Google Books Library Projectというサービスを始めたところから起きました。 2007年にこのプロジェクトに慶應義塾大学図書館が加わり、日本語の本も対象になったこと、そして一方で、図書館ではなく、出版社とパートナーを組んだ
『支那開化小史』と『新体支那歴史』との類似性とは 前回、田口卯吉『支那開化小史』偽版訴訟事件を紹介した。前回の記事で述べたように、田口は、明石孫太郎『新体支那歴史』を自己の『支那開化小史』の偽版として訴えた。その際、約20カ所にわたる対照表を示した。一審では、田口の作成した対照表が威力を発揮し、『新体支那歴史』は偽版とされてしまった。では、どの程度、『支那開化小史』と『新体支那歴史』とは類似していたのであろうか。甘露純規『剽窃の文学史』(森話社、2011年)266~267頁にその一例が挙げられている。孫引きしておこう。 田口『支那開化小史』――蓋し漢の高祖能く世の群雄を制したるも、其皇后呂氏を制する能はざりき。呂氏敏にして能く大事を専行せり。韓信を殺したるも呂后の専決する所なりき。彭越を殺したるも呂后の専決したる所なりき。去れば高祖常に之を憚かり其権を殺かんと欲すること久し。呂后の生む所の
By Margrit Googleが提供するGoogle booksは、出版されている書籍をスキャンしてデータ化することでオンラインで本文を検索できるようにする試みで、著作者を中心とする団体(Authors Guild)から著作権法違反であるとして、複数の訴えを起こされています。今回、Googleによる大学図書館の蔵書のスキャン行為を巡って著作権侵害を理由に訴訟を起こし一審で敗訴したAuthors Guildが判決を不服として上訴した上級審で、あらためて「Googleのスキャン行為は合法」との判断が下されました。 (PDF)Microsoft Word - 12-4547_opn - guild.pdf http://cdn.arstechnica.net/wp-content/uploads/2014/06/guild.pdf Google’s university book scann
外国の書籍などを著作権者の許諾がなくても点字や音声データとして相互利用できるようにした国際条約が、モロッコで28日まで開かれた国連機関「世界知的所有権機関(WIPO)」(本部・ジュネーブ)の外交会議で採択された。従来は許諾手続きが煩雑なだけでなく、海外の出版社や著者に著作権料を求められるケースもあった。条約発効後は視覚障害者が海外の作品を楽しむ機会が広がるとみられる。 関係者によると、同会議で27日(現地時間)に日本を含む加盟185カ国の全会一致で採択された。各国が条約を批准、発効すれば、早ければ数年以内に視覚障害者向けの読書環境が改善する。 日本の著作権法では、日本国内で公表されている著作物については、点字に翻訳(点訳)する場合、営利・非営利を問わずに活用を認めている。音声データも点字図書館が制作する場合だけは、例外的に著作者の許諾なしで音声翻訳を認めている。 しかし、米国など海外に流通
フランス文化省は2012年に可決された「流通されていない20世紀の商業書籍のデジタル化に関する法律」に基づき、作家向けの権利確認データベースサイトを公開した。 現地報道によると、フランス文化省は2012年に可決された「流通されていない20世紀の商業書籍のデジタル化に関する法律」に基づき、作家向けの権利確認データベースサイト「ReLIRE」を公開した。 同法は、2000年12月31日以前に出版され現在は市場で流通していない作品について、文化省認定団体が電子化権を強制取得、半年以内に作家本人から拒否連絡がない場合は、そのまま電子化権を発行元出版社・フランス国立図書館にライセンスするというもの。可決前から、欧州の作家たちの間で著作権法違反であるとデモが起こっていたが、そうした状況下での強制サービスインとなった。 ただ、肝心のReLIREデータベースには多くの不備が報告されているようで、火により多
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