「○○大学新聞」といった媒体を目にしたことはあるだろうか。中高年には郷愁を感じさせるメディアだが、いまの大学生は「?」かもしれない。大学新聞の歴史は古く、中には前身も含め戦前から続くものもある。存続中の各大学では部員や資金が不足し、紙からWebに軸足を移している。廃刊・廃部に追い込まれた新聞も少なくない。それでも「紙」にこだわり、新聞を作り続けているところがある。書き続け、作り続ける大学生を取材した。 コロナ禍が広告収入減が「大打撃」 「約20万円の広告収入減は、私たちにとって大打撃でした。購読による売り上げが年間約190万円。各月の広告費で、上智新聞は年間約100万円、合計で約290万円の収入を得ていました。でも紙面を印刷するには1回10万円前後もかかるときがあって……。郵送費で年約130万円、そこに備品購入やWebページ管理費などの支出もあり、常にキツキツで。そこに追い討ちをかける形に