【ソウル=豊浦潤一、今井隆】ソウルの大統領府で25日に行われた米韓首脳会談で、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は、対北朝鮮政策や対日外交から国内政治にいたるまで、オバマ米大統領から様々な後押しを受けた。 北朝鮮情勢が予測不可能となり中国の台頭が著しい東アジアで、日米韓の結束を最優先するオバマ政権の意向を反映したものだ。 「オバマ大統領の訪韓は北朝鮮の挑発は許さないというメッセージになる」 首脳会談後の共同記者会見で、朴氏はオバマ氏訪韓の意義を強調した。 今回のオバマ氏の訪韓は、日本訪問後に韓国を素通りするはずだった当初の予定を韓国側の働きかけで変更して実現したものだった。オバマ政権が、安倍政権をより重視しているとのイメージを払拭したという意味で「訪韓そのものに重要な意味があった」と韓国政府関係者は話す。 朴政権は、16日に発生した旅客船沈没事故の対応の不手際が原因で窮地に立たされている。世論