医師や薬剤師が医薬品の効能などを調べる際に使う便覧をめぐり、著作権が侵害されたとして、医学書を出版する「南江堂」(東京都文京区)が20日、同様に医学書を専門とする「じほう」(同千代田区)に、出版の差し止めと約6900万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。 南江堂は、じほうが発行した「治療薬ハンドブック2008」について、収録する医薬品の選択や医薬品の分類方法が南江堂の「今日の治療薬(2007年版)」と類似しており、編集著作権を侵害したと訴えている。 一方、じほうは提訴に対し「訴状自体を見ていないが、権利侵害はしていない」とコメントしている。