松江市内中原町の県立図書館が、県内の市町村や大学、高専などの図書館と結ぶ、新たな本の搬送ネットワークの運用を始めた。定期の宅配便により相互貸借が可能になり、利用者は居住地外の図書館から、より多くの本を簡単に取り寄せられる。 県立図書館は、県内最多の蔵書約六十六万冊を誇るが、東西に長い県内で遠隔地の住民の利用は限られている。これまでも松江市以外の図書館と相互貸借する仕組みはあったが、その都度、双方に送料負担が生じたために利用率が低かった。 このため県は十一月から、館種を超えた搬送体制を新たに構築し、宅配業者に搬送を一括委託。週一回の定期便とし、経費を全額負担することにした。 松江市を除く各市町村立の図書館など三十六館で相互貸借できるほか、島根大(医学分室を除く)、島根県立大(出雲キャンパスを除く)、松江高専の図書館もネットワークに組み込み、専門書も手に入るようにした。 併せて、県立図