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ブックマーク / allatanys.jp (11)

  • 「自炊」の是非 新しい「紙」(1/4) 坂村 健 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「自炊」の是非 新しい「紙」(1/4) 電子書籍市場は依然として立ち上がらないが、出版社がもたもたしているうちに紙の書籍や雑誌を裁断して自分でスキャンし電子書籍にしてしまう「自炊」が、すでに隠れたブームになっている。その「自炊」関係では、9月5日に大手出版社や作家が自炊代行業者100社に質問状を出し、それに対して代行業が上から目線だと反発しているという記事を、9月19日の朝日新聞が『自炊代行業と出版社対立』として報道している。 音楽CDからパソコンでデータを読取り、携帯音楽プレーヤーに書き込んで聞けるようにする「リッピング」行為の書籍版が「自炊」だ。しかし自炊の場合、手間をかけないで行うには、元になるの背を切り落としてページをバラバラにする必要がある。裁断しないでスキャンしようとすると、1ページずつ開いてスキャナーに置いてボタンを押して…という行為を数百回繰り返すことになり、たいていの

  • 電子書籍はいつまで「姥捨て山」か(1/3) 歌田 明弘 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    電子書籍はいつまで「姥捨て山」か(1/3) 4月6日の欄で伊藤元重氏が電子書籍について書かれていたが、新聞各紙も電子書籍への期待を記事にしている。  アマゾン・ドット・コムの読書端末キンドルはさしあたり英語表示しかできない。アップルのiPadも、アメリカで売れすぎて日の発売が1か月延期されたそうだが、注目度は高いようだ。 こうした期待に水を差したくはないが、「電子書籍『姥(うば)捨て山』説」というのがある。 ○を穏便に撤収 売れ筋の小説などは、単行として出版されたあと、しばらくたって文庫になる。私が若いころは、文庫化されたはかなり長いあいだ入手できたが、いまはそうはいかない。書店の文庫の棚は飽和状態で、返品されれば日の目を見る機会は少ない。ほどなく断裁されて品切れ状態になる。そうなれば、有名作家の一時は評判になったでも入手できない。出版社は有名作家に顔が立たず、とりあえず

  • 電子書籍のユーザーとして・・・ 伊藤 元重 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    電子書籍のユーザーとして・・・(1/3) 電子書籍が広がってくると、出版や新聞業界が大きな影響を受けそうだ。  米国ではアマゾン・ドット・コム社の「キンドル」が多くの人に受け入れられ、電子書籍や雑誌の購読が大きく伸びている。ソニーも電子書籍に参入してキンドルを追従している。そして今度はアップル社がiPad(アイパッド)を発表し、これで電子書籍業界がさらに拡大するのではないかと言われている。 日ではまだ電子書籍の動きは遅いが、日にも電子書籍や電子新聞が格的に上陸してくるのは時間の問題だろう。日経新聞は電子版の有料発行に踏み切った。iPadが日で発売されれば、電子雑誌などすぐにそれに乗っていこうという動きは見えてくるはずだ。この原稿を寄せている「あらたにす」も、電子報道時代を想定した媒体である。 ○FTはキンドルで 筆者は、たまたま数ヶ月前からキンドルを利用しはじめた。そこで感じて

  • 歌田 明弘 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    原口大臣「問題発言」の意外な文脈(1/5) 鳩山政権は、日を経るにつれて、ますます混沌としてきた。「混沌」の最たるものは、言うまでもなく、小沢幹事長をめぐる疑惑だろう。  小沢氏の容疑以前に、この問題をめぐる与党や政権幹部たちの言動に困惑させられる。鳩山首相が小沢氏をあくまでも擁護する姿勢を見せたときには、「永田メール事件」を思い出した人も多かったのではないか。 ライブドアの当時の社長・堀江貴文氏が自民党幹事長の息子にお金を振りこむよう指示したとするニセ・メールをもとに、民主党議員が与党を追及し、当時の前原代表らが真偽を確かめずにそれを支持し続けたことで「一蓮托生」の結果になってしまった。 鳩山首相はしだいに小沢氏と距離をとる方向に軌道修正し始めたようではあるが、検察と戦うことを支持するような発言をしたときには、またまた首相が替わることになるのではないかとうんざりさせられた。 民主党

  • 歌田 明弘「『新聞は必要』91%」の波紋 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「『新聞は必要』91%」の波紋(1/4) 世論調査にもとづく読売新聞の記事、「『新聞は 必要』91%」が波紋を呼んでいる。  はてなブックマークに、「300を超えるブッ クマーク」が付き、否定的なコメントが並んでいる。この原稿を書い ている時点では、読売のこれまでの記事のなかで、2番目に多いブッ クマーク数だ。 ちなみにブックマークがもっとも多いのは夫婦別姓導入の問題、3番目 は「親の収入高いほど子供は高学力」と、いずれも身近で切実な問題で、 女性向け人気サイト「大手小町」がある読売のサイトの記事らしい反応だ 。しかし、世論調査の記事への反応はそうしたものとは違っていた。 はてなブックマークのコメントに見てとれるように、新聞離れが進むな か、「『新聞は必要』91%」というのはいくら何でも多いのではないか、 新聞が自分たちに都合のいい調査をしたのではないか、などと疑念が書き 連ねられてい

  • 選挙報道の「傾向と対策」 歌田 明弘 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    選挙報道の「傾向と対策」(1/5) 非常勤で教えに行っている大学の授業で新聞の話をしたときに、「アメリカの新聞は大統領選挙などでどの候補を支持するかを明らかにするのに、日の新聞がそうしないのはなぜなのか」という質問が出た。  「日の新聞は、公正をモットーにしているから」などと答えたが、少なくともこんどの総選挙については、その紙面を比べれば、新聞ごとの傾向の違いが見てとれる。これから見るように、読売新聞は民主党に厳しく、朝日新聞は自民党に厳しい傾向がある。 社説でこうした旗幟を鮮明にしているわけではないが、見出しでは違いが出ている。読む人が限られている社説よりも、拾い読みされる見出しのほうが、実際のところ影響力は大きいはずだ。 1面ではそれほど違いがはっきり出ていないが、掘り下げて政治記事をあつかっていることの多い朝刊の2面、3面では、見出しを拾っていくだけで違いがわかる。各新聞

  • “グーグル・パニック” 歌田 明弘 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    グーグル・パニック”(1/4) 新型インフルエンザによるパニックが心配されているかたわらで、グーグルのブック検索訴訟和解も、作家や出版社のあいだでパニックのような騒ぎになっている。  いろいろなメディアがすでに伝えているように、この訴訟は、グーグルアメリカの大学などの大きな図書館の蔵書をごっそり電子化し、ブック検索の対象にしようとしたことから起きた。 アメリカの作家や出版社は、権利者が許可していない複製は著作権侵害にあたると主張し、裁判になった。昨年秋にまとまった和解案は、両者の対立の中間をとったなどという折衷的なものではなくて、和解案を裁判所が認めれば、の世界を一変させる可能性を持った驚くべき内容のものである。 グーグルは、著作権者の反対がない絶版を、ブック検索を通して有料閲覧させることができるようになる。作家や出版社は、絶版になっていたから新たに収入を得られるし、読者

  • 「中川番」記者からも説明がほしい - 林 香里 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「中川番」記者からも説明がほしい(1/3) 日では、仕事場とお酒の席の距離が近い。職場単位で飲みに行くことは珍しくないし、とくに長時間労働が常態化すればするほど、職場における仕事とお酒の相互浸透が進みやすい。  そして、先輩、上司、顧客や取材先など、来なら緊張感を持って接するべき相手も、お酒が入れば「飲み友だち」となって、ちょっぴり羽目をはずすことが許されるようにもなる。 どうやら、中川昭一前財務・金融相の身辺も、飲酒に対してかなり寛容な職場だったようだ。 ○酒に甘い人々に囲まれて YouTubeで繰り返し記者会見の様子を見たが、とにかく驚くのは、中川氏の周辺の人間たちが、あの状態で大臣が記者会見に出席することを止めなかった(止められなかった)ことだ。 あるいは、受け答えもままならぬ大臣の様子を見ても、「またいつものあれか」と見過ごすことができるぐらい、周りの感覚がマヒし

  • 歌田 明弘 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    「君たちのためじゃないよ」~ウェブ歴15年の創作活動(1/3) 12月18日の朝日新聞に掲載された坂龍一のインタヴューはとてもおもしろかった。一般の人がウェブに接するようになって15年ほど経ち、初期のネットへの熱狂が良くも悪くも醒(さ)め、歴史の歯車が1回転したことが感じとれるインタヴューだった。   坂龍一は、音楽に対するネットの影響についてまずこう言っている。 「レコードからCD、ネット配信へと媒体が進化し、複製と流通コストが下がったことで、1曲あたりの販売単価は下がった。簡単にコピーやダウンロードをできるようになり、違法な複製も日常化した。音楽の経済的な価値は限りなくゼロに近づいてしまった。これは予想していなかった」 今、音楽以外の領域で活動していても、同じようなことを感じている人は多いのではないか。 たとえば新聞も、ネットで無料でニュースを得られるようになって、1次

  • 田中 早苗 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

  • 歌田 明弘 - 新聞案内人 :新s あらたにす(日経・朝日・読売)

    経済や技術が新聞記事を変える メディア批評といった場合、記事とか放送内容を問題にするのが普通だろう。しかし現在、メディアのことを考えるときには、それだけでは不十分だと思う。 ○メディア渡り歩いて記事読む傾向 新聞記事が印刷され宅配されて読むのが当たり前だったり、テレビ番組は降ってくる電波を受信して見るものだったりといったことが何の疑問もなく続いていたときには、それでもよかった。一般の人がメディアの背景をあれこれ考えても仕方がなかったかもしれない。 ところが、いまはそうではない。こうやって新聞記事をネットで読むなど、メディアの情報をネットで入手することも多くなってきた。このような変化が起きているときには、「コンテンツ(情報内容)」だけでなく、コンテンツを運ぶ技術や経済的な問題が、同じぐらい重要なものになっていると思う。 技術がコンテンツとの接し方に影響をあたえているというのは、も

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