武雄市が市図書館隣に建設する「こども図書館」の概要が9日、明らかになった。図書や絵本のコーナー、遊び場、フードコートなどを備える2階建てで、11月着工、来年10月開館を目指す。小松政市長は市図書館を指定管理運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に委託する考えを示した。
書店やレンタルのTSUTAYA(ツタヤ)を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が委託運営する武雄市図書館の2015年度の来館者は、前年度比9・1%減の72万8千人で、CCC運営になった13年度から21・1%減った。
佐賀県立図書館と博物館・美術館のこれからの在り方を論議する懇話会が26日、初会合を開く。きっかけは施設の老朽化だが、建て替えについての協議ではない。今後の社会の変化を踏まえて、どのような機能を持ち、どのようなサービスを提供すべきか、2年をかけて話し合い、提言する。 図書館は建築後50年、博物館・美術館は42年。老朽化に加え、エレベーター設置などのUD対応も難しくなっている。県は両施設に、資料を集めて提供する共通点があるとして、同一の場で論議することにした。 懇話会のメンバーは9人。九州国立博物館長や大原美術館学芸員、大学図書館長経験者ら、博物館、美術館、図書館関係の識者各2人に佐賀大生や建築家、集客ノウハウを知るテーマパーク関係者の3人が加わり、年4回程度の会合を持つ。担当の県まなび課は、県内の同様の公立施設運営の参考になるようなビジョンを望んでおり、懇話会の視点を幅広く生かす考えだ。 図
佐賀市がシステム開発に伴って開発企業と共有している「知的財産所有権(著作権)」が、市に思わぬ収入をもたらしている。システムが売れたり、機能の一部が使用されれば、佐賀市にも著作権使用料が入る仕組みで、2009年度は252万円の収入があり、市は「もっと売れて」と期待する。 著作権を所有しているのは、住民台帳や税情報など住民の基本データを管理する「基幹行政システム」。共同開発したサムスンSDS(韓国)と、表示画面転換など2262機能の著作権を共有している。 関東の企業がこのシステムの機能の一部を使って新たなシステムをサムスンSDSと約10億円かけて開発。佐賀市によると、新システム5448機能のうち305機能が市の著作物だったため、252万円の収入を得た。 今後、このシステムが他に採用、販売されれば、その都度、使用料が入る仕組み。利益配分率は年により違うが、仮に10年度中に1団体に5億円で売れた場
公文書の保存・管理のあり方について考える「史料保存とアーカイブズ」講演会・シンポジウムが15日、佐賀市の佐賀大付属図書館で開かれた。行政が説明責任を果たす上で、公文書が重要な情報資源となることを確認。県内では公文書館を設置している自治体はなく、参加者は論議を通し、整備の必要性を考えた。 アーカイブズは、記録資料やそれを保管する施設を意味する。年金記録などのずさんな保存実態を踏まえ、6月に公文書管理法が成立、2011年4月から施行される。シンポは佐賀大地域学歴史文化研究センターなどがアーカイブズに対する関心を高めようと開いた。 国文学研究資料館の高橋実教授は、公文書が果たす役割を解説。「公文書の管理・保存は民主主義を支える基本的なインフラ。行政組織と地域の記憶装置として、佐賀にもアーカイブズを整備してほしい」と話した。 このほか、先進事例として松本市文書館(長野県)の小松芳郎館長と天草市教委
折り紙愛好家の岩永幸太さん(75)=鹿島市=が、1枚の紙を「悪魔」の姿に折った作品を市民図書館に展示し、子どもたちの人気を集めている。 老人福祉施設で園長を務めていた岩永さんは1994年ごろから、施設利用者に楽しんでもらえたらと、折り紙に取り組んできた。展示のタイトルは「『悪魔』13体によるジオラマ」。瓶の中に落ちた悪魔を小さい悪魔が助けようとする様子を表現した。瓶の外でおろおろする悪魔の姿もユーモラスだ。 400回ほどの工程が必要な力作。折り紙の専門書を見ながら何度も失敗を繰り返した後、80体目でようやく完成した。5本の指を作るところが1番の難所だったが、今では1体あたり3時間ほどで作り上げるまでになった。 岩永さんは「悪魔ですら仲間を助けようとしている。作品を見て、何かを感じてくれたら」と話している。31日まで展示されている。 【写真】岩永幸太さんの折り紙作品を眺める小学生=鹿島市納富
佐賀市立図書館は、9月から人気本の寄付を募集している。厳しい財政状況を受け、ベストセラーなどの複数購入が難しく、本によっては予約待ちが半年を超えるケースも出てきたことから「市民の善意」を呼び掛ける。ホームページやチラシ、ポスターで告知している。 同館の本・CDなどの購入予算は、ピーク時の1996年度は1億4199万円だった。しかし、市の財政状況を受け07年度には4537万円と約3割にまで減少。本年度も当初予算で6491万円(富士館、三瀬館準備費含む)となっている。 今回、募集しているのは「ホームレス中学生」(田村裕著)、「A型自分の説明書」(Jamais・Jamais著)、「B型自分の説明書」(同)の3冊。同館によると「ホームレス…」は、所蔵12冊に対し予約111人に上っている。3冊以外にも、借りるまでに半年以上かかるケースもあるという。 図書館では「利用者の予約待ち期間の短縮のため、読み
佐賀市にある県立図書館に今月上旬から「就農支援コーナー」が開設された。就農希望者に役立つ書籍をまとめ、県などが発行している就農の手引やセミナー開催のチラシなども合わせて紹介している。 2階総合カウンター横の就職や起業などの書籍を集めた「ビジネス関連図書コーナー」の一角にある。同コーナーは趣味だけでなく、暮らしに役立つ図書館を目指して約2年前に設置された。 農業関係の書棚から「農業のしくみ」「定年になったら農業しよう」など就農に関係する書籍約30冊を並べている。 団塊世代の定年帰農などで、県内の2008年(5月末集計)の新規就農者数は116人で、過去20年で最も多かった。県は農業生産力の維持のため、就農者の確保に力を入れている。 県立図書館は「就職を考え、漠然と情報収集する人が図書館には多い。そういう人を農業におつなぎできればいい」と話している。 【写真】農業関連の書籍などを集めた就農支援コ
有田町は「移動図書館レインボー号」の運行を29日で終了する。1992年4月のスタート以来、町民に親しまれてきたが、利用数は年々減少。町財政の経費節減もあり、16年の歴史に幕を閉じる。 移動図書館は旧有田町時代に、本の貸出率を上げようと始まった。本棚を付けた特殊車両に、同町生涯学習センター図書室の3000冊の蔵書を積み、有田焼卸団地など約60カ所を回った。事業費は年間約300万円かかっていた。 貸出数は99年の年間1万4874冊をピークに年々減少。05年は1万冊を割り込んだ。06年から保育園を新たに回るなどてこ入れを図り、07年は1万2000冊台まで冊数は回復。しかし、利用者数は成人を中心に減少に歯止めがかからなかった。 10月1日から6カ月間は暫定期間として公用車に約500冊を積み、利用の多かった上有田駅前など6カ所を回る。保育園などは団体貸出で対応する予定だ。 2年間利用してきた男性(6
鳥栖市出身の作家園田英樹さん(50)=東京都=が、名誉館長を務める同市立図書館のホームページで利用者に向けてブログを掲載している。昨年12月25日から始めて2カ月。ほぼ毎日、本や映画、芝居など幅広い話題を展開して好評だ。 「ポケモン」シリーズの脚本を担当し作家、演出家として活躍している園田さんは鳥栖高-明治大学卒。2003年に名誉館長を委嘱された。ブログは図書館のホームページのリニューアルに合わせて開始した。 最近読んだ本や映画、舞台の話題などを絡め、写真付きで楽しい読書案内となっている。鳥栖の風物や人も登場する。サッカー小説を取り上げた日のタイトルは「サガン鳥栖の小説が読みたい」。 これまでに約6000件のアクセスがあった。反応があるのもブログの特徴で、「コメントを書いてくれる人がいるとうれしい」と園田さん。執筆は朝の日課。「毎日更新するのはけっこう大変。少しでも図書館への関心とかが高く
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