騎馬民族王朝「遼」の第6代聖宗の側室の墓から見つかった銀地に金メッキを施した冠。遺体が身に着けていたものとみられる(内蒙古文物考古研究所提供) 中国・内モンゴル自治区で10~12世紀に繁栄した騎馬民族王朝「遼」の第6代聖宗の側室の墓が見つかり、銀地に金メッキを施した冠やガラスのコップなど豪華な副葬品が出土したと、中国側と共同で副葬品を調査した帝塚山大(奈良市)などのチームが19日、発表した。 墓は2015年に見つかり、現地の研究機関が発掘したところ、墓誌銘から993年に24歳で亡くなった側室のものと判明。盗掘されており、遺体は木棺内のブーツに残っていた足の指の骨だけだったが、ガラス器、金メッキの冠などが出土した。 調査成果は25日、奈良県立橿原考古学研究所(橿原市)の学術報告会で発表される。
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