LAN内のパソコンが外部のネットワークと通信するときは、まずデフォルトゲートウエイにIP(Internet Protocol)パケットを送信する。もしデフォルトゲートウエイとなるルーターやレイヤー3(L3)スイッチに障害が発生すると、外部のネットワークと通信できなくなる。このため、デフォルトゲートウエイの冗長化が求められる。そこで使われるのが「VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)」だ。 VRRPはIETFのRFC 5798として標準化されている。また、VRRPによく似たベンダー独自のプロトコルもある。例えば、米シスコシステムズは「HSRP(Hot Standby Router Protocol)」というプロトコルを用意している。 ゲートウエイを自動切り替え VRRPでは、複数のルーター(またはL3スイッチ)を用意し、1台の仮想ルーターとして動作さ