テレビドラマ化された人気漫画「弁護士のくず」で、自身の著書を盗用されたとして、弁護士の内田雅敏氏が13日、同作を掲載する漫画雑誌「ビックコミックオリジナル」発行元の小学館と作者の井浦秀夫氏に、次号での掲載中止などを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。 申立書によると、内田氏は平成13年、会社を乗っ取ろうとする弁護士との対決を描いた著書「乗っ取り弁護士」を発表。一方、小学館は、同誌で掲載している「弁護士のくず」の連載で、20年1月5日号から3回にわたり、「蚕食弁護士」との題で同様の内容のエピソードを掲載した。 内田氏側は、話の構成や登場人物が酷似しており、著作権を侵害していると主張。内田氏は「『蚕食』という言葉も著書の中で使っており、すべてがそっくり。どのような経過で漫画が書かれたのかを明らかにしたい」と話している。 小学館は「作家とも協議して対応を決めたい」とコメントした。