日本ともゆかりの深い中国東北部の港町・大連に日本語を専門に教える学校「大連日語専科学校」(現在の大連外国語大学)が設立されたのは1964年のことだ。今年は日中国交正常化50周年の節目だが、正常化の8年以上前に日本との貿易拡大などを念頭に置いた周恩来首相(当時)が開設を指示した。日本語学習強化は、当時の中国政府の実利実益に基づく計算による判断だった。 それから半世紀以上が過ぎた中国でここ数年、全く別の実利と計算に基づき、猛烈な日本語学習熱が高まっている。日本語が「英語に次ぐメジャー言語扱いになりつつある」との見方も出るほどだ。日中関係そして日本語を取り巻く状況がどう変わったのか。二つの時代の「日本語学習者」に話を聞いた。 急増する日本語での受験者 まずは現在の中国の日本語旋風について紹介したい。実は日本語に猛烈な追い風が吹いているのは、大学入試の現場だ。日本語は、70年代から中国の「高考」と

