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ブックマーク / blogs.itmedia.co.jp/natsume (10)

  • 1月26日シンポジウム「マンガ研究とアーカイブ」:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    http://mediag.jp/project/project/archive.html 26日(土)は、午後から文化庁のシンポジウムに参加。冒頭で短い挨拶をし、清水勲先生の講演のあと、佐々木果氏の司会による京都精華の吉村和真氏、明大の宮大人氏、北九州漫画ミュージアムの表智之氏による各自発表とシンポジウムがあった。 マンガのアーカイブズの調査、連携についての構想は、マンガ研究の進展に伴う大きな課題になっている。どんな研究対象であっても、その歴史調査とその基礎となる「史観」の構築は必要な過程だが、マンガ史についても、戦前~戦後、前近代~近代史の連続性、非連続性、さらに海外との関係など、あらたな観点にもとづくアーカイブズ調査が課題となっている。 そうした課題に具体的にかかわってきた各氏による討議は、大変勉強になった。こうした討議は、僕も何度も企画してきたが、なかなか実質的な討議になりにくい

    1月26日シンポジウム「マンガ研究とアーカイブ」:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
  • ジャン=マリ・ブイスー氏の発表概要1:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    2010年2月22日 早稲田大学演劇博物館 グローバルCOEプログラム 公開研究会 「ジャン‐マリ・ブイスー氏を迎えて 漫画の社会学 ソフトパワー ヨーロッパにおける受容 文化政策」 ジャン‐マリ・ブイスー氏(パリ政治学院、国際研究調査センター長) 聞き手 藤井慎太郎(文学学術院準教授・グローバルCOE事業推進担当者) ※以下、当日の発表(ブイスー氏夫人による逐語日語通訳)の記憶及びメモと、配布された資料によって夏目が再構成したもの。 発表内容 私の専門は戦後日政治、経済、社会の変化についてだが、4年前から格的にマンガの研究を始めた。私自身、幼い頃からBDファンであり、それもあってマンガに興味をもった。こうした趣味のことをフランスでは「私の隠された庭」という。マンガは戦後の日人のメンタリティの変化やトラウマを映すものとして重要な研究対象である。このように社会の変化を如実に映し出す

    ジャン=マリ・ブイスー氏の発表概要1:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
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    cu39 2010/02/26
  • 伊図透『ミツバチのキス』①と、さそうあきら『マエストロ』③:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    昨年、とにかく読むものが多く、献を中心にマンガと雑誌がどんどんどんどんどんどんベッドサイドに積みあがってゆき、今でも数十冊が積ん読の山になっている。それでも大学の講義、ゼミが終わってから徐々に減ってゆき、ようやく遥か向こうに底が見えてきた。 伊図透『ミツバチのキス』①双葉社 これは最近献してもらったで、1月28日刊。それを今読めてるのは、かなり消化が進んで証拠。触ることで人のもっている人生経験がすべて流れ込んできてしまい、その結果としての未来も見えてしまうために宗教教団の巫女にさせられていた女の子の話。力のこもった作品で、面白い。クセのある日の諜報組織員の造形が魅力的で、主人公の少女のメンドくささをカバーしている。ただ、人の内面が見えてしまうという意味では清水玲子『秘密』を連想してしまい、その点比較してしまうと現時点ではまだ『秘密』の凄さが上回っちゃうかなーと思いながら読んでしまう

    伊図透『ミツバチのキス』①と、さそうあきら『マエストロ』③:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
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    cu39 2009/11/24
  • 「漱石財団」報道 小学館「週刊ポスト」8月7日号:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    「スクープ★ワイド 夏目漱石 突然の「財団設立」を巡って孫と曾孫が泥沼骨肉バトル」 こうした見出しは大抵デスクが付けるのだと思いますが、たぶん、どこかでこうしたフレームでやりたがるだろうとは思っていました。中の記事は、それほど過激なものではなく、商標権、肖像権などについて弁護士の意見も聞いてまとめているので、内容的にはほぼ問題はないです。ただ、この問題を「夏目家の内紛」というゴシップでのみ報道されると、ことの質がボヤけてしまいます。この件についてはやはり(同じマスコミの人間としてわからんではないものの)ここで触れておこうと思いました。 私としては、(少なくとも現時点では)この問題は「夏目家の内紛」的なゴシップとしてではなく、知的財産権を巡る状況の変化を背景にした権利と社会共有のバランス、それをどう考えるかという公的な問題としての報道が望ましいと思っています。その観点からの社会的コンセンサ

    「漱石財団」報道 小学館「週刊ポスト」8月7日号:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
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    cu39 2009/07/28
  • 「夏目漱石財団」なるものについて:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    最近、僕のところに「夏目漱石財団」なるものを設立したので協力してくれとの手紙が届いた。一部の親族が関わっているらしいが、僕の連絡した親族たちは困惑し、いささかうんざりしている。放置しておくと混乱も予想されるので、急きょ相談の上以下のような文書を報道機関、出版社、博物館などに送付した。各方面に周知し、良識的な判断を望みたい。 2009.7.12   夏目房之介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ みなさま いつもお世話になっております。 このたびは、漱石長男純一の息子・夏目房之介として、夏目漱石に関連することでお知らせがございます。 年6月17日付で私のもとに「夏目漱石財団」設立の知らせ及び協力要請の手紙と、一般財団登記の事項説明書コピーが送られてきました(同様のものが漱石長女筆子の娘・半藤末利子宛にも送付)。それによると設立は年4月1日。 同財団の

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    cu39 2009/07/11
  • 文化放送と手塚賞受賞イベント:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    文化放送、大竹まことさんの番組、楽しかったです。大竹さんは思ったとおりの人で、楽しくて話がとまらず、うっかり自分のの話をしないで終わるところだった。でも、大竹さんが僕のから吉隆明の大好きな言葉を選んで読んでくれて、嬉しかったなあ。 仕事部屋に帰って雑務をして、ふと気づいたら6時から手塚治虫文化賞の授賞式とイベントがあったじゃないの! 慌ててタクシーに乗り、永井豪さんのお話の途中からもぐりこんだ。 今回の受賞は大賞に、よしながふみ『大奥』、辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』のダブル受賞。新生賞に丸尾末広『パノラマ島奇譚』、短編賞に中村光『聖☆おにいさん』。どれも好きな作品だし、とくに辰巳さんと丸尾さんの受賞は嬉しい。よしながさん、中村さんは、その力でいえば、今後も何らか賞を取るだろうし、今でなくても、というのはあるけど、辰巳さん、丸尾さんに関してはタイミングとして凄くよかった気がする。 http

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    cu39 2009/06/09
    モーニングツー無料公開「社内からは「本誌の売り上げが落ちる」と反撥され、次に国際部から海賊されると反撥をくらったが、やってみたら本誌の売り上げは上がったのだそうだ。また海外からのアクセスも多いという」
  • 伊藤公雄編『マンガのなかの〈他者〉』臨川書店:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    ずいぶん前に献してもらったなのだが、ようやっと読めた。 http://www.rinsen.com/books/visual.htm これ、すごく重要な論文がいくつも入っている。研究者必読の書だと思うが、装丁もタイトルも図書館向けの地味な作りで、一般読者を獲得できそうもない。惜しい。 はじめに 伊藤公雄 第一章 日マンガにおける異人ことば 金水敏 第二章 歴史表象としての視覚的「日人」像 吉村和真 第三章 『ドラゴンボール』と出会った韓国 山中千恵 第四章 日のマンガにおける他者との遭遇 梁仁寶 第五章 戦後少年マンガのなかの〈敵〉イメージをめぐって 伊藤公雄 第六章 「他者」としての「ヒットラー」 ベティーナ・ギルデンハルト 第一章はマンガの中の「中国語」言葉(~アルよ)を扱い、チャイナ服少女類型の変化にいたり、第六章はドイツにおける『アドルフに告ぐ』翻訳版がほとんど反応がない

    伊藤公雄編『マンガのなかの〈他者〉』臨川書店:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
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    cu39 2009/04/29
  • 吉本たいまつ『おたくの起源』NTT出版:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001925 労作です。おたく文化系統は詳しくないので、大変助かる。わかりやすく、歴史的な流れがつかめ、参照すべき資料などもわかる。うちのゼミ生なども必読書でしょう。このを読むと「おたく」たることの条件はかなり明確になりますが、男性おたくだけに対象を絞っており(著者は女性のおたく現象についてもきちんと研究している)、なぜおたくという現象が起こるのかという精神医学的、質的な分析は禁じ手にしているので、そういうのを欲しい人は読んでも「答え」はありません。僕のような世代にとっては、前史としてのSFファンの流れやマンガ史、全共闘などにも触れているので、とっかかりやすくてありがたいです。

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    cu39 2009/04/29
  • 小林まこと『青春少年マガジン1978~1983』:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    もちろん僕は小林まことが大好きである。『1・2の三四郎』の垢抜けないけど無理押しなギャグセンスが大好きで、あきらかな手抜きがまた好きで、その後、絵もセンスもどんどん良くなるにつれ、驚くほど洗練されて、無理押しギャグも手抜きもともに高度な「間」になって、あの顔面の崩壊する唇のギャグもジム・キャリーばりの芸になっていった過程が大好きだ。 その小林まことが『青春少年マガジン1978~1983』(講談社)を出した。マガジン50周年記念企画で、小林の11歳頃からの作品紹介やデビュー作『格闘三兄弟』再録、没ネームなどが収録されている。小林まことファンのみならず、マンガやマンガ編集やマンガ史に興味のある向きは必読の内容である。 週刊誌マンガ家の過酷な日々が「笑い」とともに展開される部分は、よくある回想マンガなのだが(いや、それにしても、あの手抜きは一人で週刊マンガを描いていたからなのか! 恐ろしい)、初

    小林まこと『青春少年マガジン1978~1983』:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
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    cu39 2008/12/27
  • 宮本大人講義「手塚治虫とそれ以前」メモ:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    9月2日(土)、朝日カルチャーセンターでの宮大人氏講義「手塚治虫とそれ以前ー 〈子供漫画〉から〈少年漫画〉へー」を聴講しました。これまでの宮君の研究の総まとめ的な見通しの講義でした。それなりに彼の営為を辿ってきている僕からは、ほぼこれまで読んだり聞いたりしてきた話でもありますが、それでも、とくに結論的な部分に新たな見解が見えて非常に興味深いものでした。できるだけ多くの人に共有されるべき議論だと思うので、宮氏のレジュメをもとにメモ的に記録しておきます。僕の理解しえた限りなので、誤解や曖昧さがあると思います。そのへんは、やがて彼が書くであろうを読めば修正できるものと考えます(なかなか書かないから、こういうことしてるんですけどね)。 なお、稿は一応宮君に読んでもらっています。もし、修正などあればコメントで入れてくれると思います。 宮大人講義「手塚治虫とそれ以前ー 〈子供漫画〉から〈

    宮本大人講義「手塚治虫とそれ以前」メモ:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
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    cu39 2006/09/06
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