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ブックマーク / nazology.kusuguru.co.jp (103)

  • 腸は第2の脳ではなく、むしろ「脳の方が腸から生まれた」と判明! - ナゾロジー

    ニューロンの起源は腸だったようです。 ドイツにあるヨーロッパ分子生物学研究所(EMBL)で行われた2021年の研究によれば、脳を構成するニューロンの起源は、消化システムの制御を行う細胞であった可能性が高い、とのこと。 近年では腸にもニューロンがあり、脳との関係の深さから「腸は第2の脳」と言われるようになりましたが、逆でした。 研究によれば、ニューロンの原形となる細胞は最初に消化システムで誕生し、後に脳に転用されるようになったようです。 つまり順番にこだわるならば、腸は第2の脳ではなくむしろ、脳が第2の腸ということになります。 しかし、研究者たちはこの常識を引っくり返すような結論を、いかにして導き出したのでしょうか? 研究内容の詳細は2021年11月4日に『Science』に掲載されました。 目次 腸は第2の脳ではなくむしろ腸の一部から脳がうまれたと判明!脳は腸の一部が変化して誕生した腸内細

    腸は第2の脳ではなく、むしろ「脳の方が腸から生まれた」と判明! - ナゾロジー
  • トウモロコシが悲鳴を上げると豆が害虫駆除の昆虫軍団を呼ぶと判明 - ナゾロジー

    ニュースで各地の台風被害を耳にすると、自分たちの対策を見直すかもしれません。 近所で誰かの悲鳴が上がると、それを聞く私たちはとっさに身構えます。 こうした傾向は、人間だけでなく植物にもあるようです。 最近、スイスのヌーシャテル大学(University of Neuchatel)に所属するパトリック・グロフティザ氏ら研究チームは、メキシコの混作(2種類以上の作物を同じ畑で同時に栽培する)にて、トウモロコシの悲鳴をマメが聞いていることを報告しました。 マメ科植物は、トウモロコシが害虫に襲われる時に放出する揮発性物質を感知し、それに応じて、害虫から自分たちを守るアリやスズメバチを引き寄せていると判明したのです。 研究の詳細は、アメリカ生態学会の年次総会「2024 ESA Annual Meeting」にて発表され、今後論文にも掲載される予定です。 目次 メキシコの伝統農法「ミルパ」の秘密トウモ

    トウモロコシが悲鳴を上げると豆が害虫駆除の昆虫軍団を呼ぶと判明 - ナゾロジー
  • 生存戦略に素数を取り込んだ「素数セミ」の羽化周期が重なり今年”1兆匹”が一斉羽化する! - ナゾロジー

    2024年、私たちは自然界の驚異的な一幕を目撃することになるでしょう。 アメリカ合衆国では今年、13年と17年のサイクルを持つ2種類の周期ゼミ( 学名:Magicicada spp .)が同時に羽化すると考えられています。 素数周期で大量発生するセミは「素数セミ」と呼ばれしばしば話題になりますが、2024年に予想される素数セミの出現数は羽化周期が重なるせいで「1兆匹」以上に達する可能性があるとのこと。 同じ現象が最後に起こったのは今から200年以上前の1803年でした。 以前の大量発生時の記録によれば、セミの抜け殻や死骸が雪のように地面に降り積もり「除雪」ならぬ「除セミ」しなければ人や馬車が移動できなかったとされています。 次にこの現象が起こるのは2245年と予想されており、今現在生きているひとにとって、おそらくこれが唯一の機会となるでしょう。 今回はそんな素数ゼミたちの不思議に焦点をあて

    生存戦略に素数を取り込んだ「素数セミ」の羽化周期が重なり今年”1兆匹”が一斉羽化する! - ナゾロジー
  • セロトニン低下によって「やる気」が落ちる仕組みが明らかに! - ナゾロジー

    セロトニン不足はどのように意欲を低下させるのか?セロトニン不足はどのように意欲を低下させるのか? / Credit: canvaセロトニンは私たちの「やる気」や「元気」と深く関わる物質です。 セロトニンレベルが低下すると、気分や意欲が落ち込むだけでなく、イラつきを引き起こしたり、行動にかかるコストに敏感になるなど、様々な面で悪影響を起こすことが報告されています。 他方で、セロトニンを増やす薬はうつ病に見られる不安や意欲低下の治療薬として用いられています。 しかし「セロトニンの低下がどのようなプロセスで意欲生成を阻害し、やる気の低下に繋がるのか」という詳しい仕組みは解明されていません。 また脳内に10種類を超えるとされるセロトニン受容体のうち、どれがこの仕組みに関係しているかも不明です。 現状の治療薬は即効性が低いという問題点があり、これらの仕組みの理解はその改善に役立つと期待されています。

    セロトニン低下によって「やる気」が落ちる仕組みが明らかに! - ナゾロジー
  • バッタを「3倍の重力環境」で育てたら外骨格がパワーアップ!ただし5倍以上だと… - ナゾロジー

    ドラゴンボールに出てくる惑星ベジータは重力が地球の10倍あります。 そんな環境で育ったサイヤ人たちは、地球人よりも遥かに優れた身体能力を手にしていました。 どうやらそれと同じことが地球のバッタにも起こるようです。 独ブレーメン応用科学大学(BUAS)の研究で、重力室の中で育ったバッタはわずか2週間で脚の強度がパワーアップすることが明らかになりました。 重力室でトレーニングを積んだ悟空のように、バッタも過重力に晒されることで強靭なジャンプ力を手にできるようです。 研究の詳細は、2023年12月6日付で科学雑誌『Proceedings of the Royal Society B』に掲載されています。 Locusts Raised in High Gravity Grow Freakishly Strong… Up to a Point https://www.sciencealert.com

    バッタを「3倍の重力環境」で育てたら外骨格がパワーアップ!ただし5倍以上だと… - ナゾロジー
  • 唯一の復活した言語!紀元前に日常言語としては絶滅したヘブライ語がどうやって甦ったのか? - ナゾロジー

    聖典の中でしか生きていなかったヘブライ語死海文書、聖書よりも新しい時代のヘブライ語で書かれている書物の一つである。 / credit:wikipediaヘブライ語は大きく分けると、太古の時代に使われていた聖書ヘブライ語と、現代のイスラエルで使われている現代ヘブライ語に分類できます。 聖書ヘブライ語は紀元前のイスラエルの地で使われており、名前の通り旧約聖書にも使われていました。 しかし紀元前4世紀から前2世紀にかけて、イスラエルの住民は主にアラム語とギリシャ語を使い始めるようになり、ヘブライ語は紀元前2世紀ごろには日常語として使われることは無くなったのです。 それでもヘブライ語は聖典の言葉としては引き続き使われており、学者や祈りの言葉として使われていました。 やがて時代が下ると、地中海地域はイスラム世界とキリスト教世界に分かれることとなりました。 そのうちヘブライ語が進化を遂げることになった

    唯一の復活した言語!紀元前に日常言語としては絶滅したヘブライ語がどうやって甦ったのか? - ナゾロジー
  • どれくらい時間が過ぎたかわからない…「ADHDの時間盲」とは? - ナゾロジー

    私たちは音や光、振動など、環境のあらゆる信号を感じるのと同様に「時間の感覚」を持ち合わせています。 ヒトの脳は内外のさまざまな情報に基づいて、今が何時で、あれからどれくらいの時間が過ぎ、次の予定まで何時間くらいあるかを、ある程度正確に把握することができます。 ところがADHD(注意欠如・多動症)やその傾向が強い人では、こうした時間認識が欠如する「時間盲(time blindness)」が現れることが知られています。 時間盲とは具体的にどのような症状なのか、またADHDの人々が時間盲を起こしてしまうのはなぜなのでしょうか? Clinical Implications of the Perception of Time in Attention Deficit Hyperactivity Disorder (ADHD): A Review https://www.ncbi.nlm.nih.go

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  • 「目と脳を生やした生殖器官」が身体からちぎれて交尾相手を探しに行く驚きの生物 - ナゾロジー

    大事なものを盗んでいきました。 日の東京大学で行われた研究によって、尻尾部分が交尾のためにちぎれて泳ぎ去る奇妙な生物「ミドリシリス」の秘密が明らかになりました。 尻尾部分は体内に精子や卵子を満載しているだけでなく、分離にあたっては体とは別の、独自の「目」と「脳」を芽生えさせた「1個体」として泳ぎ始めます。 人間で例えるならば、下半身に新たな目と脳が形成されて分離し「交尾相手を探しに旅に出る状態」と言えるでしょう。 いったいどんな仕組みでミドリシリスはこの驚異的な生殖システムを構築しているのでしょうか? 研究内容の詳細は2023年11月22日に『Scientific Reports』にて「日のミドリシリスの芽体形成に関する形態学的、組織学的、および遺伝子発現解析(Morphological, histological and gene-expression analyses on st

    「目と脳を生やした生殖器官」が身体からちぎれて交尾相手を探しに行く驚きの生物 - ナゾロジー
  • 植物は人に聞こえない「悲鳴」をあげていた!動物たちには聞こえている可能性も… - ナゾロジー

    植物も助けを求めて人知れず悲鳴をあげているようです。 イスラエル・テルアビブ大学(TAU)の最新研究により、植物は水不足で乾燥したり、ハサミで傷つけられると、人の耳には聞こえない周波数の「悲鳴」をあげることが判明しました。 この悲鳴を人間の可聴域内に低く設定すると、プチプチを潰しているかのような破裂音になっています。 ただ昆虫や小動物には植物の悲鳴が普通に聞こえており、その音を介して何らかのやり取りが行われている可能性もあるようです。 研究の詳細は、2023年3月30日付で科学雑誌『Cell』に掲載されています。 Plants Really Do ‘Scream’ Out Loud. We Just Never Heard It Until Now. https://www.sciencealert.com/plants-really-do-scream-out-loud-we-just-

    植物は人に聞こえない「悲鳴」をあげていた!動物たちには聞こえている可能性も… - ナゾロジー
  • 8億年前の単純な生物に「脳細胞」の起源があると判明! - ナゾロジー

    カンブリア紀やエディアカラ紀よりも遥かに前の時代です。 スペインのゲノム制御センター(CRG)で行われた研究により、ニューロンの起源となる細胞が約8億年前に生きていた単純な多細胞動物「平板動物」に存在していたことが示されました。 平板動物は脳も筋肉も消化器官も持たない「最も単純な動物」であり、形もドロドロとした不定形となっています。 しかし研究者たちが平板動物を構成する細胞を詳しく分析したところ、神経ペプチドを放出して他の細胞の運動を制御している、ニューロンに極めてよく似た細胞が存在することがわかりました。 研究者たちは平板動物で発見されたニューロンそっくりの細胞は、脊椎動物や昆虫、ヒトデやクラゲなどさまざまな種でみられるニューロンの起源であると述べています。 8億年前と言えばカンブリア爆発が起きたカンブリア紀(5億4200万年~4億8830万年前)や、アヴァロン爆発が起きたエディアカラ紀

    8億年前の単純な生物に「脳細胞」の起源があると判明! - ナゾロジー
  • 折れた刃が体内にあるのに臓器が一切傷つかなかった「奇跡の男性」が医学誌に報告される! - ナゾロジー

    体内に残ったナイフが臓器を一切傷つけずに右腹から左腰まですり抜ける奇妙な症例が報告されました。 診断を受けたのは22歳のネパール人男性で、酔っ払い同士のケンカで右腹部を刺された後、傷口の縫合処置を受けたという。 しかし翌日に痛みが左腰に移っていたため、病院にかけつけたところ、そこから長さ15センチの刃が見つかったのです。 驚くべきはナイフの刃が右腹から左腰に移動する中で、臓器をまったく傷つけていないことでした。 症例報告の詳細はネパール・シャンカラプール病院(Shankarapur Hospital)により、2023年9月2日付で医学雑誌『Cureus』に掲載されています。 Knife blade lodged in a man’s belly mysteriously ‘floated’ to the other side of his body without causing dama

    折れた刃が体内にあるのに臓器が一切傷つかなかった「奇跡の男性」が医学誌に報告される! - ナゾロジー
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    cu39 2023/09/21
  • 「カメの涙」に集まる幻想的なアマゾンの蝶たち。その理由とは? - ナゾロジー

    何の目的でカメの涙を飲むのか?昆虫学者のトーレス氏は当時を振り返り、ペルーの熱帯雨林を流れるタンボパタ川を下っていた際に、川沿いの倒木の上で日光浴をしている3匹のカメを見かけたという。 そしてカメの周りには色鮮やかな蝶々が何羽も舞っており、カメの目元に集まっては涙を飲んでいたのです。 彼はこの驚くべき行動をカメラに収めて、自身のYouTubeチャンネルに公開しました。 氏はビデオの中で「今までの人生で目にした最も奇妙で美しく、魅力的な光景の一つです」と話しています。 カメの涙をのむアマゾンの蝶々 / Credit: The Jungle Diaries – Butterflies drinking TURTLE TEARS!?(youtube, 2023) 実はこの行動は同じ地域でよく目撃されており、蝶がカメの涙を飲む理由も十分に分かっているといいます。 トーレス氏いわく、蝶が求めているの

    「カメの涙」に集まる幻想的なアマゾンの蝶たち。その理由とは? - ナゾロジー
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    cu39 2023/09/08
  • UVチェックできる石って知ってる?色が変化する鉱物の世界 - ナゾロジー

    Point ■ハックマナイトに太陽の光を当てると、ラベンダーカラーから濃い紫色へ変化した ■蛍光物質が含まれる鉱物は、ブラックライトをあてると2倍楽しめる ■ルビーなど、紫外線によって美しさが左右される宝石がある 秋が近づいているとはいえ、まだまだ強い日差し。紫外線に弱い筆者は、いつも対策に頭を悩ませています。 そこで今回は所持する鉱物コレクションの中から、「UVチェックができる石」をご紹介したいと思います。 まずは、百聞は一見に如かず。 こちらの石、室内に置いているときは、ラベンダーカラーです。 しかし太陽の光にあてると… すーっと、濃い紫色に変わりました! 今度は、動画で色が変わっていく様子をリアルタイムで見てみましょう。 この日の天候は、ときどき雲がかかる晴れ。日なたにいると汗ばみますが、我慢できるくらいでした。 動画では、少しずつ色が変わっていますが、太陽がギラつく真夏の場合は一瞬

    UVチェックできる石って知ってる?色が変化する鉱物の世界 - ナゾロジー
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    cu39 2023/09/02
  • カメの甲羅には「人類の核の歴史」が記録されている! - ナゾロジー

    かつて、地球上では数多くの核実験が行われていました。 1945年以降、広島と長崎への原爆投下を含め核爆発は2000回以上にも及んでいます。 1963年に部分的核実験禁止条約(PTBT)が締結されて以降は、放射性物質がほとんど飛び散らない地下核実験が主流となりましたが、それまでの約18年間は、主に大気圏内や水中で核実験が行われていました。 人間のみならず、周囲の環境などにも大きな影響を与える核爆発の影響は、どのように地球に刻まれていくのでしょうか。 今回、米パシフィックノースウェスト国立研究所(PNNL)の地球科学者サイラー・コンラッド氏ら研究チームは、カメの甲羅に蓄積されるウラン同位体を測定することで、過去の核爆発が及ぼす環境への影響を測定する新しい方法を発見しました。 一体カメの甲羅にはどのようにして人類の負の歴史が刻まれているのでしょうか。 研究の詳細は、2023年8月22日付で『PN

    カメの甲羅には「人類の核の歴史」が記録されている! - ナゾロジー
  • 「オオカミの英雄」絶滅寸前の島オオカミを本土から来た一匹が救う - ナゾロジー

    たった一人の英雄の出現で世界が一変しうることは歴史が雄弁に物語っています。 そして、それは人間の世界に限ったことではないのです。 米ミシガン工科大学(MTU)の研究チームは最新論文で、壊滅寸前だったオオカミのコロニーを救った1匹の雄オオカミの物語を伝えています。 さらにこのオオカミはヘラジカに荒らされていた森の生態系まで回復させたというのです。 ここでは英雄の到来からコロニーの栄枯盛衰の一部始終を追っていきましょう。 研究の詳細は、2023年8月23日付で科学雑誌『Science』に掲載されています。 Isle Royale’s Old Gray Guy: How One Wolf Impacted an Entire Ecosystem https://www.mtu.edu/unscripted/2023/08/isle-royales-old-gray-guy-how-one-wol

    「オオカミの英雄」絶滅寸前の島オオカミを本土から来た一匹が救う - ナゾロジー
  • オスの性欲を支配する脳回路を発見!強制活性化で無生物にも欲情 - ナゾロジー

    性欲の根源となる脳回路を発見性欲の根源となる脳回路を発見 / Credit:Canva . ナゾロジー編集部思春期の男子の多くはある日を境に、自分が自然と女子を目で追っていることに気が付きます。 そして遅かれ早かれ、女性をみることが性欲を搔き立てることを自覚します。 同様の現象はマウスなど人間以外の哺乳類でも観察されており、オスマウスもメスマウスを認識することで、交尾したいという欲求にスイッチが入ります。 この事実は、オスの脳内にはメスの認識を交尾の欲求に変換する認識と欲求を繋ぐシステムが存在しており、性欲の源泉となっていることを示唆しています。 しかしその仕組みが脳内のどこに存在しているかは、判明していませんでした。 そこで今回、スタンフォード大学の研究者たちは、オスマウスがメスを認識した時の脳内の様子を調査し、オスの性欲の源泉となる脳回路を特定することにしました。 調査にあたってまず、

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  • 刺されると「お肉」が食べられなくなるマダニが急増中 - ナゾロジー

    強制的にビーガンにさせられるかもしれません。 米国のCDC(アメリカ疾病予防管理センター)はマダニに刺されることで牛や豚など哺乳類の肉や乳製品をべられなくなる「アルファガル症候群」が増加していることを受けて、医師たちの症例にかんする知識を調査しました。 結果、調査対象となった医師のほぼ半数がアルファガル症候群について知らず、発症した場合に適切な処置を受けられない可能性が示されました。 今回はマダニに刺されるだけでなぜ「肉類」をべられなくなるのかを解説するとともに、治療法の有無や予防策についても紹介したいと思います。 肉好きやアスリートにとって致命的となるマダニは、いったいどこに潜んでいるのでしょうか? 発表内容の詳細は2023年7月28日にCDCのホームページにて公開されました。 Health Care Provider Knowledge Regarding Alpha-gal Sy

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  • 「LK-99」は本当に常温常圧超伝導を実現しているのか?検証研究報告のまとめ - ナゾロジー

    計算では上手くいくはずなのに、実験では失敗しています。 韓国の量子エネルギー研究センター(Q-Centre)で行われた研究によって、人類史上初となる常温常圧超伝導の物質「LK-99」の作成に成功したとの報告が行われました。 研究結果が当ならば、ロスのない送電システムをはじめ、SFのような技術が実現するでしょう。 しかし研究結果の検証が進むにつれて、シミュレーションでは超伝導性の可能性を示すものの、実際にLK‐99を作ってみた実験では超伝導性の再現が不十分という傾向が明らかになってきました。 いったいなぜ計算結果と実験結果が異なるのでしょうか? 今回はLK-99にかかわる複数の研究結果をまとめ、常温常圧超伝導の真偽に迫りたいと思います。 研究内容の詳細は2023年7月23日に『arXiv』にて、1目と2目の論文が公開されました。 Korean team claims to have c

    「LK-99」は本当に常温常圧超伝導を実現しているのか?検証研究報告のまとめ - ナゾロジー
  • 新型コロナウイルスに無症状だった人たちに共通する免疫遺伝子が判明!(Nature) - ナゾロジー

    優秀な免疫遺伝子がウイルスを迅速に排除していました。 米国のカリフォルニア大学(UC)で行われた研究によって、新型コロナウイルスに感染した人々の一部が無症状だったのは、優秀な変異した免疫遺伝子のお陰であることが示されました。 この免疫遺伝子は捕らえたウイルスを免疫システムに突き出す役割を担っていますが、一部の人々では変異が起きて、より優秀な働きをするように変化していたのです。 そのためこの変異を持つ人々は新型コロナウイルスに感染しても直ぐに殲滅できており、結果的に症状を自覚することはありませんでした。 研究者たちは、変異した免疫遺伝子の働きを薬で模倣することができれば、次のパンデミックが起きても人々を守れるようになると述べています。 研究内容の詳細は2023年7月19日に『Nature』にて「A common allele of HLA is associated with asympto

    新型コロナウイルスに無症状だった人たちに共通する免疫遺伝子が判明!(Nature) - ナゾロジー
    cu39
    cu39 2023/07/24
  • 「灰色の世界」にいる全色盲の人々が遺伝子治療で初めて赤色を視ることに成功! - ナゾロジー

    灰色の世界に新しい色が混じったようです。 イスラエルのエルサレム・ヘブライ大学(HUJ)で行われた研究により、遺伝子変異によって完全に色盲だった被験者たちに対して遺伝子治療を行ったところ、赤色を認識できるように変化したことが示されました。 また治療効果は1年後も継続していることも確認され、研究者たちは遺伝子治療による色覚獲得への第一歩が得られたと述べています。 被験者たちは初めてみた赤色を、どのように感じたのでしょうか? 研究内容の詳細は2023年7月10日に『Current Biology』にて公開されました。

    「灰色の世界」にいる全色盲の人々が遺伝子治療で初めて赤色を視ることに成功! - ナゾロジー
    cu39
    cu39 2023/07/24