企業の情報流出事故では被害の最小にすることが優先されるが、適切な事後対応を取らないケースが今なお多いという。事故対応の支援を手掛けるネットエージェント社長の杉浦隆幸氏にポイントを聞いた。 「情報の流出事故を100%防ぐのは難しい。適切な事後対応にもっと関心を向けてほしい」――ファイル共有ソフトなどが関係した情報流出事故の対応支援を手掛けるネットエージェントの杉浦隆幸社長は、企業の情報流出事故の問題点について、このように指摘する。同氏に事故対応におけるポイントを聞いた。 情報流出の主な要因には、不正アクセスや関係者による意図的な持ち出し、ファイル共有ソフトのマルウェア感染、ノートPCやUSBメモリ、文書などの紛失などがある。特に犯罪行為やファイル共有ソフトが関係するものは社会的な関心の高さからマスコミの注目を集めやすく、企業の対応力が問われる。 杉浦氏によれば、情報流出事故では特にマスコミへ
![情報流出の対応は間違えないでほしい――ネットエージェントの杉浦氏](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d0421d1ade7356e241f770d7b6213226b9f261ae/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F1002%2F09%2Fnetagent01.jpg)