訳注;“being asked”を理由として貯蔵施設の受け入れに同意するということは、市民としての義務を果たそうとの使命感に突き動かされた反応と見なすことができる。言い換えると、「内発的な動機付け」(intrinsic motivation)を原因とした反応と見なすことができるだろう。その一方で、“being paid”を理由として貯蔵施設の受け入れに同意するということは、本人の外側から与えられた誘因(金銭的なインセンティブ)=外的なインセンティブ(external incentive)に突き動かされた反応と見なすことができる。このような言い換えが妥当だとすると、複数の理由の打ち消し合い=「外的なインセンティブ」による「内発的な動機付け」のクラウディング・アウト(弱体化)、と読み替えることができるだろう。「外的なインセンティブ」と「内発的な動機付け」との複雑な相互作用については、ブルーノ・
![タイラー・コーエン 「住民の多くが放射性廃棄物貯蔵施設の受け入れに同意するのはどんな時?」(2013年6月20日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d71ff5111e05619a10d29bb40d7aebaa75c8fbc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs0.wp.com%2Fi%2Fblank.jpg)