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ブックマーク / econ101.jp (133)

  • ブラッドフォード・デロング「明治維新:《ユートピアへの蝸牛の歩み:長い20世紀の経済史》抜粋」

    [Bradford DeLong, “The Meiji Restoration: A Probable In-Take for ‘Slouching Towards Utopia?: An Economic History of the Long 20th Century’“, Grasping Reality with at Least Three Hands, July 26, 2018] この文章の難点は,日が首尾よくたどった第二次世界大戦以前の道筋をこれできっちり語り切れた気がしないところだ.中国の失敗譚はうまくできたんだけど.…いや,まあそれはともかく 世界大戦以前,中国の真逆だったのが日だ. 17世紀序盤に,関ヶ原の戦いで徳川家が対立勢力を決定的に打ち負かし,実効支配を打ち立てた.徳川家康は,征夷大将軍の位を天皇に認めさせ,さらに内政と軍事の実権をすべて天皇から剥奪した.

    ブラッドフォード・デロング「明治維新:《ユートピアへの蝸牛の歩み:長い20世紀の経済史》抜粋」
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    cybo 2018/08/09
  • アレックス・タバロック「とあるオンライン雇用市場での最低賃金」

    [Alex Tabarrok, “The Minimum Wage in an Online Job Market,” Marginal Revolution, July 31, 2018] ジョン・ホートンの新論文では,とあるオンライン雇用市場での実験と政策変更を利用して,最低賃金の効果を理解しようと試みている.その雇用市場は,Upwork のプラットフォームに似ていて,企業は仕事を掲示でき,世界中どこの労働者でも希望の時給を提示してプログラミング・データ入力・デザイン・書き起こしのようなタスクを申し出ることができる.典型的には,労働者は1~2週間雇用される. ホートンは,無作為に選んだ一群の仕事には最低賃金以下で労働者が作業を申し出られなくすることで最低賃金を実装できた. 実験期間に,時給単位の仕事を掲載した企業はすぐに実験群に割り振られた.実験には4つの実験群が用いられた:最低賃金の

    アレックス・タバロック「とあるオンライン雇用市場での最低賃金」
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    cybo 2018/08/09
  • ノア・スミス「ノア・スミス流日本旅行ガイド:後編」(2018年6月30日)

    [Noah Smith, “Noah Smith’s Japan Travel Guide,” Noahpinion, June 30, 2018] (前編はこちら) 大阪 大阪だと,あちこち見て回る移動手段は地下鉄中心になる.大阪市営地下鉄〔現・大阪メトロ〕は全世界最高の運行がなされている地下鉄網だ.日では〔エスカレータなどで〕たいてい左側を歩くけれど,大阪ではみんな右側を歩く.ぜひ心に留めておいてほしい.他の都市から大阪に来た人たちとぶつかること確実だ.あと,自転車には要注意. 梅田:大阪で新宿の向こうを張るのが梅田だ.というか,観光客でごったがえす前の新宿がこんな感じだった.べどころが連なりクールなネオンが照らす通りがいくつもある.Hep Five モールにある観覧車に乗れば,都市のきれいな眺めが楽しめる. 難波:梅田よりさらにクール.〔道頓堀の〕ひっかけ橋〔戎橋〕近くのグリコマ

    ノア・スミス「ノア・スミス流日本旅行ガイド:後編」(2018年6月30日)
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    cybo 2018/07/19
  • ジョセフ・ギャニオン「量的緩和懐疑論者たちは言い過ぎている」

    ●Joseph E. Gagnon, “QE Skeptics Overstate Their Case”(RealTime Economic Issues Watch, The Peterson Institute for International Economics, July 5, 2018) 著名な経済学者4人(デビッド・グリーンロー、ジェームズ・ハミルトン、イーサン・ハリス、ケネス・ウェスト。頭文字をとってGHHW)は、今年初めに、従来の研究でのコンセンサスでは量的緩和(quantitative easing:QE)が長期金利に与える影響を過大に言い過ぎていると主張して、大いに注目を集めた。だが、GHHW論文や関連データを注意深く読むと、彼らの結論自体も言い過ぎであることがわかる。確かに量的緩和の第1ラウンド(QE1)の研究の中には、債券利回りに対して、危機的でない状況で予測さ

    ジョセフ・ギャニオン「量的緩和懐疑論者たちは言い過ぎている」
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    cybo 2018/07/19
  • アレックス・タバロック「どうして性差別と人種差別は減っていかないんだろう――誰もが性別差別も人種差別もあまりやらなくなってるのに」

    [Alex Tabarrok, “Why Sexism and Racism Never Diminish–Even When Everyone Becomes Less Sexist and Racist,” Marginal Revolution, June 30, 2018] 概念は参照クラスしだいでちがってくるという考えはべつに新しくもない.背の低いバスケ選手は背が高いし,貧しいアメリカ人はお金もちだ.とはいえ,青い点はとにかく青い点だろ,と思ったことがある人はいるだろう.青色は波長で定義できる.だから,青いかどうかの線引きにはあいまいなところがあるにしても,「背が低い」「お金もちだ」といった相対的概念とちがって青い点の背後にはなんらかの客観的な現実がある,というわけだ.ところが,Levari, Gilbert, Wilson, Sievers, Amodio & Wheatley

    アレックス・タバロック「どうして性差別と人種差別は減っていかないんだろう――誰もが性別差別も人種差別もあまりやらなくなってるのに」
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    cybo 2018/07/04
  • ビル・ミッチェル「ケインズに先駆けて大恐慌から日本を救った男、高橋是清」(2015年11月17日)

    [Bill Michel,  “Takahashi Korekiyo was before Keynes and saved Japan from the Great Depression,“ billy blog, Novenber 17, 2015] このエントリーは、以前に明示的財政ファイナンス(OMF)について書いた一連のエントリーに追加された第二部のエントリーだ。前英国金融サービス機構長官のアデア・ターナーは、2015年11月5日から6日に掛けて、ワシントンで開かれたIMF主催の第十六回ジャック・ポラック年次研究会議で新しい論文–The Case for Monetary Finance – An Essentially Political Issue–をちょうど出した。その論文では明示的財政ファイナンスが提唱されていたが、私はその内容を受け入れられない。それについては明日書くだ

    ビル・ミッチェル「ケインズに先駆けて大恐慌から日本を救った男、高橋是清」(2015年11月17日)
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    cybo 2018/07/02
  • サイモン・レン=ルイス 「名目賃金は実質賃金とちがう――それがイギリスで重要な理由は」(2018年5月30日)

    [Simon Wren-Lewis, “Nominal wages are not real wages, and why it matters in the UK,” Mainly Macro, May 30, 2018] この記事は,先日のクリス・ディロウのツイートを敷衍したものだ.この件についてもっと書いておく値打ちはあると思う.ここには,左翼・右翼を問わず広く誤解された問題が映し出されているからだ.次のグラフを見てもらおう.1948年からの総所得のうち,従業員報酬が占める割合と企業利益が占める割合を示してある.あくまでイギリスについてのグラフであることに留意してほしい.アメリカでは事情が異なる. 1948年までさかのぼってあるのは,賃金が占める割合が変わりうることを示すためだ.賃金の割合は1950年代から20世紀末まで低下していった.60% から 50% への低下だ.だが,その同じ

    サイモン・レン=ルイス 「名目賃金は実質賃金とちがう――それがイギリスで重要な理由は」(2018年5月30日)
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    cybo 2018/06/15
  • ジョセフ・ヒース「少年とセックスと本とビデオゲーム」(2017年8月2日)

    Boys, sex, books, video games Posted by Joseph Heath on August 23, 2017 | gender 教育者のほとんどが気づいていることがある。我々の社会において男の子がを読まなくなっていることだ。「文学の危機」とまで呼んでしまうのは少し大げさかもしれない。それでも、男の子がを読まなくなっている現象は現在進行であり、問題でもある。私には12歳の男の子と13歳の女の子がいるので、親としてここ数年にかけて、この現象を注視してきた。おかげで文学の中でもYA(ヤングアダルト:若年層向け)分野で何か起こっているのかを、私の同世代の誰よりも精通することにもなってしまった。よって以下、この分野におけるいくつかの観察事例だ。 女性は小説一般において読者層の多数派を占めているわけだが、YA文学分野では、(成功した)作家の多数派も女性になっている

    ジョセフ・ヒース「少年とセックスと本とビデオゲーム」(2017年8月2日)
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    cybo 2018/06/15
  • ジョセフ・ヒース「社会構築主義:基礎編」(2018年5月26日) — 経済学101

    Social constructivism: the basics Posted by Joseph Heath on May 26, 2018 | philosophy 筆者の同僚のジョルダン・ピーターソンがこれほどの有名人になった理由の一つは、彼の批評の多くがあまりにも難解だからだ彼の批判者の多くがあまりにも混乱しているからだ。ピーターソンの論争は、(このようなたとえ話が許されるなら)ナイフでの白兵戦に銃を持ち込む奴のように見えることが一度ならずあった。このことは、ピーターソンの社会構築主義に関するさまざまな議論で特に顕著であり、その中には「樽の中の魚を撃つ」(訳注:アホらしいほど簡単な、という意味の慣用的比喩)ような質の議論もあった。その主な理由は、何かが「社会的に構築された」と言うことが何を意味するのか、そして、それが政治的に何を意味するのかについて、学者や運動家を含む多くの人たち

    ジョセフ・ヒース「社会構築主義:基礎編」(2018年5月26日) — 経済学101
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    cybo 2018/06/15
    "問題は、私たちは、一方で正義を求め、他方で人間性に制約されているということだ。この両者の関係を原理的に考える方法を、あるいは、前者を後者に合理的に統合する方法を、私たちはまだ定式化できていない"
  • サイモン・レン=ルイス「ユーロの悲劇」(2018年6月2日)

    [Simon Wren-Lewis, “A Euro Tragedy,” Mainly Macro, June 2, 2018] 「イタリアがユーロ圏の活断層だろう」――最近の危機について述べた文章から引いた一節ではない.出典は,アショカ・モウディの『ユーロ悲劇:9幕の戯曲』だ.アメリカではちょうど刊行されたところで,イギリスでも7月に刊行される. 書名を見てわかるように,書では〔ユーロについて〕いいところと悪いところを列挙して評価してはいない.著者はユーロを明らかな失策として扱っている――初歩的な経済学に対して欧州統合の政治的理念が勝利した過ちとして扱っている.著者は,その誕生いらいの経緯を明快に解説している.ユーロの理念がとくにフランスのエリート層のあいだで政治をめぐる言説を支配するにいたった経緯がどのようなもので,ドイツの指導者たちは自分たちがその設計を決定する条件についてどうやっ

    サイモン・レン=ルイス「ユーロの悲劇」(2018年6月2日)
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    cybo 2018/06/10
    「残念ながら,現時点で,ユーロ圏はその方向に進んでいない」
  • サイモン・レン=ルイス「放送メディアはいかにしてメディアマクロをつくりだしたか」(2018年5月14日)

    [Simon Wren-Lewis, “How the broadcast media created mediamacro,” Mainly Macro, May 14, 2018] アメリカメディアについて〔Voxニュースの〕カーロス・メイザがやっている論評シリーズを見ていないなら,ぜひ見てみてほしい.この最新動画では,ニクソンとトランプそれぞれの調査の比較がうまくいかない理由を論じている.かんたんに言ってしまえば,理由はフォックスニュースにある.ニクソンの場合,共和党支持の有権者たちの大半は主流テレビネットワークのどれかからそのまま情報を得ていた.その結果,〔ウォーターゲート事件の〕もみ消しがどれほどのものだったか明らかになると,共和党の政治家たちはニクソンを弾劾するよう共和党支持者からの圧力にさらされた.今日,共和党支持の有権者たちはトランプとその関係者たちへの捜査をはげしく攻撃す

    サイモン・レン=ルイス「放送メディアはいかにしてメディアマクロをつくりだしたか」(2018年5月14日)
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    cybo 2018/05/18
    日本の場合, 全国紙は右も左も緊縮せよ(例: 消費税8%へのコミット)で, 主要な放送メディアはその系列っていう地獄. > 緊縮でも,放送メディアは右派系新聞の嘘に対抗するどころか逆にこれを強化する役回りを演じた
  • サイモン・レン=ルイス「財政政策は石器時代にとどまっている」(2018年5月10日)

    [Simon Wren-Lewis, “Fiscal policy remains in the stone age,” Mainly Macro, May 10, 2018] もしくは中世だろうか.ともあれ,1920年代より新しくはない.ケインズは1930年代に彼のいう流動性の罠において財政政策を使うことを提唱した.今日では,当時とちがった用語法を使って,金利がゼロ下限または実効的下限にあるとき場合に財政拡張の必要だという話がなされている.(私としては実効的下限という用語の方が少しだけ好ましく思う.金利の引き下げはどの地点からリスクが大きくなったり逆効果になったりするのかという判断は中央銀行しだいだからだ.) 今日でも,1930年代から論理は変わっていない.経済を管理する効果的で信頼のおけるツールを金融政策が失ってしまったときには,その次に効果的で信頼のおけるツールを持ち出す必要がある:

    サイモン・レン=ルイス「財政政策は石器時代にとどまっている」(2018年5月10日)
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    cybo 2018/05/12
  • アレックス・タバロック「生徒主導型の授業は教員の技能を無駄にしている」

    [Alex Tabarrok, “Student-Led Classrooms Waste Teacher Skill,” Marginal Revolution, May 2, 2018] 大量の研究によって,他の教示法に比べて直接教示法 (direct instruction) の方が,すぐれた結果をもたらすことがわかっている.『労働経済学ジャーナル』に載ったエリック・テイラーの新研究では,いかにして,そしてなぜそうなっているのかについてさらに情報を提供している.テイラーは無作為対照実験をもちいて,弱いかたちの直接教示法の授業と生徒主導の授業とを比べている.生徒主導の授業では―― 数学の概念についてみずから生徒たちがみずから考えてお互いに伝え合うよう期待される.このとき,教員は「会話を円滑にし」「生徒たちがみずからの考えを表現する手助け」をしつつ,「生徒たちが問題に正しく答えることでは

    アレックス・タバロック「生徒主導型の授業は教員の技能を無駄にしている」
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    cybo 2018/05/12
  • フランシス・ウーリー「セックスの分布に関するいくつかの基本事実」

    Frances Woolley “Some basic facts about the distribution of sex” Worthwhile Canadian Initiative, April 29, 2018 カナダ公衆保健調査は,カナダ統計局が行っている任意の年次調査で,保健の状況やリスク要因に関する幅広い情報を収集している。2013-14年の調査の一環では,15歳から49歳のカナダ人47,764人に対して性活動―これまでセックスをしたことがあるか,調査前年にはセックスをしたか―について質問がなされた。 調査を受けた人たちの大多数は下のグラフにあるように性的に活発だった。 例えば,2013-14年に調査を受けた18-19歳の女性の88%(0.88)は,過去1年以内ににセックスをしたと回答した。過去1年以内にセックスをしたことがある確率は,女性では25-29歳がピークとなる。

    フランシス・ウーリー「セックスの分布に関するいくつかの基本事実」
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    cybo 2018/05/06
    「人々は安定した雇用と,家族を育むゆとりのある家を買うのに十分な収入がある場合に結婚する可能性が高まることを示す多くの研究がある」
  • アセモグル & レストレポ「ロボットと雇用:アメリカからの証拠」

    [Daron Acemoglu & Pascual Restrepo, “Robots and jobs: Evidence from the US,” VoxEU, April 10, 2017] ロボットをはじめとするコンピュータに支援された技術によって、これまで人間の労働によって行われてきたタスクがかわりに担われるようになるにつれて、雇用と賃金の未来についてますます懸念が高まっている。このコラムでは、1990年から2007年にかけて産業ロボットによって雇用と賃金が減少した証拠を論じる。推計からは、労働者1000人あたり1台ロボットを増やすと、人口あたりの雇用率が 0.18〜0.34パーセントポイント減少し、賃金は 0.25〜0.5パーセント減少するらしいことがうかがえる。この効果は、輸入やルーチン作業の減少やオフショアリング、ロボット以外のさまざまな IT、あるいは総資ストッ

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    cybo 2018/02/27
  • サイモン・レン−ルイス「トランプの財政赤字は問題か?」 (2018年2月16日)

    Do Trump’s deficits matter? (Mainly Macro, Friday, 16 February 2018, by Simon Wren-Lewis) 民主党はトランプと共和党がもたらそうとしている大きな財政赤字に異議を唱えるべきだろうか? あるいは,そうした異議は,2009年の財政刺激を不十分なものとし,それ以後 緊縮をもたらしつづけている共和党の言説のような役割を演じてしまうのだろか? 主流派経済学者の答は簡単だ.不況時に利子率が下限に達してしまった場合は [1]原註[1]: … Continue reading 赤字を気にせず,赤字を気にする人々を無視すべきだというものだ.財政赤字は,経済を回復させるのに必要ならばどんな大きさであってもかまわない.中央銀行が,(中央銀行の考える)下限より利子率を上げなければと感じるくらいの十分な刺激でなければならない.政治

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    cybo 2018/02/27
  • ジョセフ・ヒース「ナオミ・クライン、追記その1」(2015年4月4日)

    Naomi Klein postscript no. 1 Posted by Joseph Heath on April 4, 2015 | economy, environment, public policy ナオミ・クラインの新書『これが全てを変える』を読んでいた際、書籍内の多くの言説に驚かされた。ただそれらの内のいくつかは、主な批評対象から若干逸脱していたので、2週間前に書いた書評からは割愛させてもらった。しかし、それら割愛箇所は言及する価値のあるものでもある。特にこの新著と過去著作(『ショック・ドクトリン』『ブランドなんかいらない』を含む)との論理的整合性についてだ。(我々アカデミアの住人が好むかなり面倒なやり方の1つがある。それは研究対象該当者の著作を全て読み込み、「全著作がどのように関連しているのか?」という疑問にしつこく煩悶するのだ。「ノンアカデミシャンの著作を扱う際には、

    ジョセフ・ヒース「ナオミ・クライン、追記その1」(2015年4月4日)
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    cybo 2018/02/27
    「脱成長」+「再分配」って前原氏の政策がそんな感じだったなぁ. > 「福祉国家が経済成長を背景に創り出されたことは、偶然ではない」「脱経済成長戦略は、徴税と再分配の両面において、巨大な抵抗を拡大」
  • 下層住宅地の高級化は犯罪を減らすか?

    David Autor, Christopher Palmer, Parag Pathak, “Does gentrification reduce crime?”(VoxEU.org, 16 November 2017) 公共の安全を含め、ジェントリフィケーション(下層住宅地の高級化)や近隣のアメニティ(快適環境)に関しては、原因を効果と区別することが難しいとされている。稿では、アメリカマサチューセッツ州ケンブリッジの家賃統制制度が突然終了した事例を取り上げ、ジェントリフィケーションが犯罪に影響を及ぼすかどうか、また、その影響はどの程度なのかについて研究する。賃貸管理制度の終了直後の数年間に、賃貸料の管理の程度が大きかった区域では犯罪が大幅に減少した。一方で、こうした区域は、居住者の入れ替わり率が最も高かった。このことが示すのは、こうした地域に元々住んでいた賃借人は賃料が高額すぎたため

    下層住宅地の高級化は犯罪を減らすか?
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    cybo 2018/02/25
  • サイモン・レン=ルイス「ネオリベラリズムの致命的不整合」

    [Simon Wren-Lewis, “The fatal inconsistency within neoliberalism,” Mainly Macro, January 25, 2018] カリリオン〔イギリスの建設会社〕の破綻〔1月15日〕は,ここで論じたように公共部門アウトソーシングについていくつか重要な含意がある.ただ,真の教訓はべつのところにあるという Will Hutton に賛同したいところもある.彼によれば―― 「なるほど公共部門がうまく運営されている場合もある.とくに NHS はさまざまな部分でうまくやっている.だが,全体のパターンを見ると,玉石混淆だ.だからこそ,何十年にもわたって政府は民間部門と契約して財とサービスを提供してきたのだ.高品質の民間部門パートナーが質を高めてくれるならこの原則をさらに敷衍するのもおかしなことではない:問題は,そうしたパートナーが不足

    サイモン・レン=ルイス「ネオリベラリズムの致命的不整合」
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    cybo 2018/02/12
    「縁故資本主義を正当化するイデオロギーに成り果てた経緯は,ネオリベラリズムの物語の少なくとも一部ではある.そうやって権力と妥協したことで,このイデオロギーは支配的なものとなった」
  • タイラー・コーエン「自動運転トラックでトラック運転手の需要が増加する?」

    [Tyler Cowen, “Will self-driving trucks increase the demand for truck drivers?” Marginal Revolution, February 2, 2018] (…)そういう理由から、Uber バージョンの自動運転トラックは人間を補完するものであって置き換えるものではないと見ているのだとウッドロウは言う。みずからの主張を裏付けるべく、Uber は労働統計局のデータにもとづいて自産業の労働市場のモデルをつくりだした。次に、Uber は何通りものシナリオをつくった。それぞれのシナリオでは、自動運転トラック採用率をさまざまに変えたり、人間が運転する車両に比べてそうした自律型トラックがどれくらい頻繁に路上に出るかを変えたりしている。 自律型トラック採用に関わるこうした数字はあえて非常に強気にしてあるのだとウッドロウは言う

    タイラー・コーエン「自動運転トラックでトラック運転手の需要が増加する?」
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    cybo 2018/02/12