新型コロナウイルスの感染が拡大する中、「疫病を沈静化させる」と伝わる熊本ゆかりの妖怪「アマビエ」の絵を描いて、会員制交流サイト(SNS)にアップする動きが広がっている。 アマビエは江戸後期の弘化3(1846)年、肥後の海中に現れたとされる妖怪。「疫病が流行したら、自分の姿絵を描いて人々に見せるように」と言って姿を消したと伝える瓦版が残る。瓦版には長い髪にくちばし、うろこに覆われた体に3本足で立った姿も描かれている。 今月に入りSNSで話題となり、同人誌関係者らがアマビエの絵を描いて次々とアップした。 熊本市中央区のデザイン事務所・ネストグラフィックスが、送られてきた絵をキーホルダーにするサービスを始めたところ、12日からの2日間で全国から約200件の注文が殺到。河北信彦代表(56)は「新型コロナの感染が沈静化してほしい」と祈るように話す。事務所がデザインしたキーホルダー(1個550円)も作