どんな分野も優等生。結構なんでも器用にこなすくせに、昔から内気で周りとのコミュニケーションは苦手。日本とはそういう国だ。モノ作りに強いが、グローバル化となるとどうも弱い。それは、アニメ・マンガの分野に関しても言える。いくら「MANGA」が世界語となろうとも、政府が「クールジャパン」と声高に叫ぼうとも、日本にとってアニメもマンガも外貨を稼ぐ収益性の高いビジネスにはなっていない。作品の芸術としての評価とビジネスの評価は別である。質は最高でも商売にならないと国際競争には勝てないことを筆者は指摘している。 本書はアメリカに渡って20年以上、自らも日本のキャラクターグッズビジネスを手掛けた経験を持ち、現在はアメリカに進出する日本企業向けのコンサルティング業等を行なっている板越ジョージ氏による、ビジネス論だ。作品としては評価されながらビジネス的な面ではあまり順調とはいえない日本のアニメやマンガの問題点
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