ニセモノはなぜ、人を騙すのか? (角川oneテーマ21 C 135) 作者: 中島誠之助出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/08メディア: 新書 クリック: 16回この商品を含むブログ (9件) を見る テレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」で有名な著者によるもので、気軽に、楽しく読めました。 骨董の世界で、「ニセモノ」が誕生し転々と流通するのはなぜか、騙し騙される背景には何があるのか、といったことが、赤裸々に語られていて、うかつに手を出すにはあまりにも複雑で奥深い世界である、ということを、改めて痛感しました。 著者は、感性を磨くためには、良いものを繰り返し見ることが大切である、ということを説いていますが、私も、今後ともよくわからないままであっても良いものを見る、ということは心がけたい、と思いました。
今年は、日中戦争の開戦からも70周年だ。これについても多くの本が書かれているが、本書の視点は明確だ。第1のポイントは、副題にもあるように、日本軍が日清・日露戦争において短期の殲滅戦で勝ったため、消耗戦や総力戦の体制ができていなかったという点だ。 おそらく、それを認識していたのは石原莞爾ひとりだっただろう。しかし彼にとっては来るべき対ソ戦に備える橋頭堡だった満州から、南に戦線が拡大する予想外の展開になったとき、戦局は彼にもコントロールできなくなった。しかも系統的な補給を考えなかったため、南京事件のような略奪を各地で繰り返した。ここでも、「首都南京を叩けば、蒋介石は戦意を喪失して降伏する」という殲滅戦の発想が抜けなかった。 これに対して蒋介石は、南京を脱出して首都を重慶に移し、消耗戦の構えをとるとともに、南京で日本軍の行なった「大虐殺」を海外にアピールする宣伝戦を展開した。この結果、それま
ダメな議論―論理思考で見抜く スポンサード リンク ・ダメな議論―論理思考で見抜く 「人はなぜ特定の考え方を正しいと思うのか」に関する考察。よく考えれば間違いがわかるのに、常識や空気にとらわれて、根拠のないダメな議論を受け入れてしまう理由について、チェックポイントと対策を示す。 一番、気になったのは読書について。 著者はありがちな読書についてこう述べている。 「私たちは、「自分の知らないことを知る」本を探しながら「自分の知っている(漠然と感じている)ことが書いてある」本を購入し、読書を「自分の役に立てる」ことを目標としつつ、「自分の思想・行動に何ら影響のない(読んでも読まなくても変わらない)」本を読んでいます。つまりは、自分が日頃から抱いている「信仰」にお墨つきを与えてくれる、「自分が読んで心地よいと感じる」本を選んでいるにすぎないというわけです。」 たとえば高所得の成功者は、成功するかど
3時間00分 脳で走れ、と誘いかける。 姿勢の取り方ひとつで、日本人の誰もが平均0.3秒は速く走れるようになる、と断言する。 著者は、1000分の1秒の単位で「より速く」を目指してきた、日本ハードル界の第一人者。先行逃げ切り、ロケット・ダッシュの勇姿から、付いた異名は「サムライ・ハードラー」。世界陸上のトラック競技で日本人初、2つの銅メダルを獲得。高さ91.4センチ、35メートル間隔で並ぶ、10台のハードルを飛び越えていく400メートルハードル走の現役ランナーだ。 引退した元選手にありがちな精神論は、一切なし。文化系の読者であっても、トラックに立ち、いまにも駆け出したくなる、そんな気分にさせてくれる本だ。 誰もが速くなる、と太鼓判を押す一方で、日本人はもともと足の遅い民族だという。そういえば、オリンピックや世界選手権などの短距離走で決勝レースに出場するのは、ほとんどが黒人選手。なぜ、日本人
読み終わりました。賛否両論ありますが、2人の対談かみ合ってないなー。という感じでした。別に かみ合ってなくてぜんぜんいいとおもいますが。はてなの近藤氏はスターウォーズに熱中か・・・。 面白いですね。それだけでなんか面白い会社なんだろうなと。わたしは1979年の世代ですが スターウォーズ好きなひとがまわりに多かったですね。ダークサイドに堕ちてますよ!! あたりの表現がすごくよく伝わりました。このブログだけ読んでも全く意味不明だとおもいますが 読んだ人にわかればいいかなぁと・・。
脳を鍛えるブームを解剖する 人間の知性の成り立ちは複雑である。答えの決まったドリルやパズルを解く だけでは、創造性もコミュニケーション能力も身につかない。一方で、基本的 なスキルを確実に身につけておくことは、創造性を発揮するための「安全基地」 としては機能し得る。・・・ ・・・創造やコミュニケーションにはあらかじめ答えがわかった「正解」など ない。パズルやドリルのような、わかりやすい本もつくりにくい。結局は答えの ない人生を真剣に生きることでしか、脳の感情システムを鍛える方法はない。学校 の勉強ができる子と、発想力のある子は必ずしも一致しない。同じことが、大人の「脳を 鍛える」ブームについても言えるのである。 脳の中の人生 茂木健一郎 中央新書 引用 「答えのない人生を真剣に生きる」いい言葉だと思う。最近の脳を鍛えるブームに なんとなく嫌悪感をかんじています。根拠のない嫌悪感なんで、 どう
かつてフロイトは、神経症者は論理感をもち得ぬ偏向した人間であると決めつけた。 彼は、”ドストイェフスキーは、人間の苦悩と葛藤を描き出して真実に迫るすばらしい 小説をかいたが、彼がもし神経症者あるいはてんかん者でなければ、論理的な思考の上 にたち、聖人になっていたであろう”という意味のことを語った。・・・・ ・・・・しかし、筆者はこのフロイトの考えに反対である。・・・・・ 筆者がドストイェフスキーに畏敬を抱くのは、彼が神経症的な不安・葛藤や、てんかん者 としての発作の前兆や発作を引き受けながら、なおかつ厖大な作品を創ったことである。 ・・・人間にはこのような汚い側面がある、このように残酷な側面がある、などというよう に、次々と人間の弱点を抉りながら、なおかつ否定できない崇高ななにものかにぶつかって いるのであり、そこにこそ彼は神をみようとしている。聖者が天啓を得て神をみるよりも、 もっと真実
日本では長い間、「人間のさまざまな典型については社会の実例よりも、漢籍に 書かれた古代中国社会に登場する典型群を借用するのがつねであった。」 これと関連あることだが、司馬さんは、「日本人が中国の史書から学んできた 『後世意識』も同時に失ったのではないか」といったことがある。「後世意識」とは 「いま行っていることは、のちの時代にどう評価されるかを意識して出処進退をきめる 行動規範、もしくは行動美学」といっていいだろう。・・・すべての事情が公になり、 あまねく知られても、自らの行為に恥じるところがないか、やましくはないか、潔い かを意識することであり、中国の史書には伝統的にこういう人物が好んで描かれている。 司馬さんの発言は、まずは後世どころか、すぐに底の割れる謀略を重ね続けた、昭和に なってからの帝国陸軍の高のくくり方、臆面のなさに対してであったであろう。しかし これは現代にいたるまで、自分
去年買って読んだけど、もう一回読み返してみた。(流し読みだけど。) 影響を受けたはずなのに、具体的な内容を思い出せず・・・。記憶することって大変・・・。 メディアの権威はブログをなぜ嫌悪するのか 文章、写真、語り、音楽、絵画、映像・・・。私たち一人ひとりにとっての表現行為の可能性は こんな順序で広がっていく。それが総表現社会である。ブログとは、そんな未来への序章を示す ものである。・・・・・ ・・・・・これまでは表現者の供給量を上手にコントロールしていたメディアだったが、ロングテール 部分に自由参加を許すブログの出現によって、コンテンツ全体の需要バランスは崩れはじめたのだ。 メディアの権威側や、権威に認められて表現者としての既得権を持った人たちの危機感は鋭敏で ある。ブログ世界を垣間見て「次の10年」に思いを馳せれば、この権威の構造が崩れる予感に満ち ている。敏感な人にはそれがすぐわかる。
「活字離れの」のウソとホント 「最近の若者は本を読まなくなった」「若者の活字離れ」ということをしばしば耳にします。 これは真っ赤なウソです。 最近の若者が本をよまないとするならば、昔の若者だって本をよんでいなかったことになり 昔から若者の「活字離れ」は進んでいたといわなくてはなりません。・・・・・・・・ 現在、岩波文庫はもっと初版部数が多いし、また、出版界全体で発行される本の数は戦前よ り格段に増えています。これでどこが「活字離れ」なのか、と疑問に思わないほうが不思議です。 現在、「活字離れ」が叫ばれるのは、一つには本が売れないからでしょう。出版社の側から してみると大問題です。そこで、「本が売れないのはけしからん」というふうな主張がでてくるわけ です。・・・・・・・・・ それから、年輩の人間が若い頃に必死になって読んだ「名著」と称される本を、若者が少しも 振り返らず、したがって頑張って「
一瞬、また養老孟司氏のバカシリーズかと思いきや、よくみると著者は和田秀樹。 和田秀樹氏の定義する、バカに自分も当てはまるものがあり、耳が痛い・・・。 結論はバカかリコウかは、結果で判断されるものらしい。たしかに努力が結果に影 響しなければ、努力も水の泡。 日本におけるアメリカ型社会というのは、リコウがバカよりはるかにいい思いをできる社会である だけでなく、リコウがバカを平気でだまし、それが非難されるどころか、ほとんど正しい考え方の ように思われる社会である。バカでもいいという人は、それを覚悟の上にしてほしい。昔と違って、 世の中がバカに優しくないのだ。 バカとは何か (幻冬舎新書) 和田秀樹 幻冬舎新書 引用 どうも、確立論で考えてもバカは成功の確率が低いらしい。しかも、バカはリコウにだま されるようだ。わたしも、自分自身のバカの部分を脱却しなければ・・・。 昨日、イオンのマックでもらった
インフォドラッグ 子どもの脳をあやつる情報 (PHP新書) 作者: 生田哲出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2007/04/17メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る読んだ。この話が、真実ならかなり恐ろしい。 ゲームに没頭すればするほど、満足感はどんどん低下し、欲望は高まり続ける。仮想世界の ゲームから快楽を得れば得るほど、現実世界での喜びは減少する。これはシンナーや覚せい剤 などによる薬物依存者の状況とそっくりである。 怖い。 子供をゲーム漬けにするのは赤子の手をひねるようなものであるから、ゲーム業界の人は、 自分の家にゲーム機を置かないそうだ。・・・・ 日本のゲーム業界は巨大である。大学教授だちがゲーム業界を恐れているのか、マスコミが 広告主の顔色をうかがっているのか、ゲームの依存性や暴力を引き起こすという重大なマイ ナス面の報道に関しては腰が
フューチャリスト宣言 (ちくま新書) 作者: 梅田望夫,茂木健一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/05/08メディア: 新書購入: 15人 クリック: 170回この商品を含むブログ (680件) を見る読んだ。 世界がインターネットで繋がっているのに、日本語しかわからないのはなんだかさみしいと思った。 今までは外国語を勉強しても使う目的がないから(仕事でも使わないし、そんなに旅行もいかないからあまり必要だと感じなかったし、日本語だけでも生きていける豊かな国だから。)情熱を注ぐことができず挫折していた。 世界の人とコミュニケーションをとれたら、もっとネットの世界を楽しめるだろうなぁ。 ネットで外国語の文章を読みたいという目的であれば、やはり会話よりは読解力なのかなぁ?世の中は英会話ブームだけど・・・。 私はテクノというジャンルの音楽が好きなので音楽についてコミュニケーションで
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