http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070514p102.htm 「髪を持って引きずられ、土下座の姿勢で靴で頭を10回、顔を1回けられ、唇が切れてはれた」「あごを裏拳で10回殴られた。脱いだ靴で頭を5回殴られた」 状況をノートに書かせ、顔などを撮影した写真と一緒に添付し証拠保全を地裁に請求。地裁は請求を認め、改めてけがの様子を撮影するなどの検証を行った。 裁判所による証拠保全が迅速に行われたことが、このような結果になる上で大きかったのではないかと思います。 この種の問題が発生した場合は、積極的に活用すべき制度であると言えるでしょう。 昔から、裁判所が宣告する刑は、東京では求刑の8掛け、大阪では求刑の6掛け、その差は警察でやられている分で、裁判所が、かわいそうに思って引いてくれている、という話がありますが、上記のような事件に接すると、冗談とばかりは言っていられ
2007年05月15日03:25 カテゴリ書評/画評/品評Code 書評 - 狂った裁判官 実に貴重な本である。 狂った裁判官 井上薫 元が頭につくにしろ、裁判官経験者が一般向けに本を書くことなど滅多にない、というよりこの人以外の裁判官経験者が書いた一般向けの本があったら是非教えていただきたい。 裁判官はなぜ狂うのか。 本書を丁寧に読めば、それが見えてくる。 本書「狂った裁判官」は、「 司法のしゃべりすぎ」を書いて「干された」著者が、その裁判官としての経験を元に現代日本の判事、裁判所、そして司法を批判した本。裁判官のホンネを聞きたかったら、今のところ井上の著書をひもとくしかない。その意味で井上は司法と市井を繋ぐ実に細い糸である。 たとえば、裁判官は転勤が多いのに、休暇で海外旅行に行けないそうだ。多忙だからということもあるが、その合間をぬってスケジュールを立てても却下なのだそうである。こうい
昨日のテレビ朝日「サンデープロジェクト」で、上記の問題について取り上げられており、担当ディレクター(昨秋に同番組で放映され、私も顔を出した「共謀罪」関係の特集と同じ人)から、事前に教えてもらっていたので、観ました。 町村教授は、 http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2007/05/tv_e18f.html 「正直がっかり」という感想を述べられていましたが、私の印象としても、やや総花的で掘り下げ不足、という感じはしました。 別に、私を出演させろ、という気は毛頭ありませんが、この問題について、意外と深く把握しているのは、現職検事や、私のような元検事かもしれません。そういった人々の声をもっと反映させれば、深みや違った視点が出たかもしれない、という印象は受けました。 この問題については、以前、 http://d.hatena.ne.jp/yjoc
http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20070513/p9 本日の朝日新聞朝刊「裁判員時代」に、上記のような記述がありましたが、そういう実態があるのは事実です。 手元に資料がありませんが、以前、見たことがある資料中の、各高裁における検察官控訴事件の破棄率では、高裁によりややばらつきがあるものの、破棄率は低くても5割を超えており、東京高裁での破棄率は8割を超えていました。そういった状況は、現在も変わっていないはずです。 この辺が、私が以前から、「裁判員制度・国民のおもちゃ説」として危惧しているところであり、 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050226#1109385219 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041230#1104403499 裁判員制度が、膨大な国費を浪費し国民に負担をかけるだけの、壮大な
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070510it08.htm?from=top 控訴審でも1審と同様、滝川証言の信用性が最大の争点となった。検察側は「派閥の違法な裏金作りの実態を積極的に証言しているほか、村岡被告の関与などの核心部分は一貫しており揺らいでいない。信用性は高い」と主張。一方、弁護側は「派閥幹部会で1億円の話題は出なかった」とし、「滝川証言は特定の幹部に責任が及ばないように行った虚偽の供述だ」と反論していた。 1審の無罪判決の際に、 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060331#1143733133 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060330#1143701890 とコメントしましたが、証拠評価により結論が分かれる、かなり微妙かつ難しい事件であった、ということは言える
最近の『青年法律家』という雑誌(青年法律家協会弁護士学者合同部会発行、434号、2007年4月26日)には、24歳から65歳まで約40年間、転勤もせず、裁判長や地裁所長、高裁長官などには一切出世もしない「平の裁判官」としての道を淡々と歩んだ下澤悦夫氏の手記が掲載されています。これはぜひ一読の価値があると思い、紹介することにしました。 注目すべき多くのことが書かれていますが、ここでは、裁判官の再任・転勤問題について書かれているところを、以下に引用しておきます。 「裁判官再任問題―転勤問題は、裁判官のあり方を規定する重要な問題です。再任されるかどうか、おそるおそる10年目を迎えるということは、裁判官にとって非常に負担になっています。でありながら、定年までキャアリア裁判官として転勤しながら、昇級していくというキャリアシステムもとっている。そうしたキャアリアシステムをとりながら、10年で再任するか
http://www.asahi.com/business/update/0426/TKY200704260349.html IPによると、無実が証明された200人が刑務所で過ごした時間は計2475年、1人平均約12年。無罪を勝ち取った人の62%は黒人だった。 88%が性的暴行、28%は殺人で有罪判決を受けていた。77%は誤った目撃証言が有罪判決の根拠だった。当初のDNA鑑定が誤っていた例も3件あった。 目撃証言の危険性は、繰り返し指摘されてきましたが、上記のような恐ろしい結果を知ると、改めてその危険性を痛感させられます。今後、一般の人々が裁判員になって目撃証言を評価する、という場面が全国各地で生じますが、自信満々に、絶対間違いはない、自信がある、などと語る目撃証言の中で、見事に間違っているものがあるということが珍しくない、ということは、頭の片隅に置いて覚えておいて損はないでしょう。 職業
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く