2020年度から大学入試センター試験に代わって始まる新テストについて、文部科学省は11日、これまでの検討結果をまとめた案を公表した。導入予定の記述式問題の評価は、1点刻みではなく、段階別にすることが盛り込まれた。 まとめ案によると、記述式問題の採点結果は、「A~E」といった段階別に表示する。従来のマークシート式よりも採点に時間と人手がかかるため、記述式は前倒しを検討する。採点にはコンピューターも使い、人工知能の開発や活用も進める。 大学入試改革は、丸暗記の知識量だけを重視するのではなく、思考力や判断力を測ることが目的。そのために、試験の複数回実施や記述式の導入が検討されてきた。記述式の評価は、1点刻みよりも幅を持たせる評価が適しているとされる。 これらの案は「最終まとめ案」として、高校や大学入試の改革について話し合う有識者会議に示された。3月中に了承される見通しだ。 また、19年度に導入予