管理職、グローバル人材に特化した会員制転職サイト「ビズリーチ」は、それまで「見つけにくかった」エグゼクティブの求人情報を可視化することで、業界に風穴を開けた。求職者課金型というビジネスモデルも日本初である。創設者・南壮一郎氏は、金融業界、スポーツ業界を歩んできた異色の経歴の持ち主で、ITや人材ビジネスの経験がないなか、新たな価値を生み出した。南氏は足場にこだわらない。常に「価値ある事業創出」「面白いこと」にチャレンジする生き方を信条とする。若き南氏にとって、ビズリーチもまた一つの通過点。視線の先にあるのは「世の中に大きな影響を与える存在になること」だ。 6歳から海外暮らしをしたことで、 早くに備わった多様性を受容する力と主体性 大学を卒業するまで、南氏が過ごした「日本の学校生活」はわずか5年間ほど。父親の海外転勤に伴い、幼少期より中学生になるまでカナダのトロントで暮らし、早くから、海を越え