OSIはどこへ 昔話を書いているといくらでも書けるのでこの辺で打ち切り,オープンシステムに話を戻す。ワークステーション関連記事を別にすると,日経コンピュータでオープンシステムに関連する特集が登場するのは,1986年3月31日号の「実用化迫るOSI,各社の基本アーキテクチャに」からである。 OSIと書くだけで,隔世の感がある。失礼ながらIT Proの若い読者の方々はOSIのことをご存じだろうか。OSIとは「オープンシステムインターコネクション」の略で確か「開放型システム間相互接続」と訳されていた。 先に書いたように,当時はメインフレームとオフコン中心の時代であったので,ベンダーの異なるマシンの接続は切実なテーマの一つであった。たとえば1986年5月26日号には「異機種のコンピュータを接続,『マルチベンダー』の活用法」という特集が掲載されている。 OSIは異機種間接続の切り札として注目されてい