長かった夏休みが終わり、新学期が始まる。学校でつらい思いをしてきた子どもは不安定になったり、追い詰められたりする時期だ。「学校に行きたくない」と言われたら、親はどう向き合えばいいのだろう。 不登校の現状に詳しい愛媛大大学院教育学研究科教授(心理発達臨床)で、愛媛大心理臨床相談室長の信原孝司さんは「私も子どもの頃は学校が好きではなく、自分の話を聞いてくれる大人も周囲にいませんでした。学校を休んだからといって人生が駄目になるわけではない。親は子どもの言い分を聞いて『休んでもいいよ』と声をかけてほしいです」とアドバイスする。(原田茜) ー夏休み明けなどは学校に行きづらい子どもが増えるといわれています。 相談室では学校生活や子育てなどに関する親子らの悩みに応じています。夏休み明けならば9月後半というように、長期休暇後の新学期が始まって少し経過した後に、不登校に関する相談が増えてきます。学期当初は何