都心にほど近い京王線の笹塚駅付近では、単線だけの地上区間があります。そこにある唯一の踏切も、1本分の幅しかありません。どうしてこのような形になったのでしょうか。 寂しげに走り抜ける電車 都心と多摩地域を結ぶ大動脈である京王線ですが、東京23区内に「線路が1本だけの踏切」があります。笹塚駅の東側にある「幡ヶ谷3号踏切」です。 この「単線区間」は新宿方面の線路で、踏切のある場所では、八王子方面と、京王新線の線路はすべて、地下を通っています。なぜこの1本の線路だけ、地上にあるのでしょうか。 拡大画像 地上の単線区間をゆく新宿行きの列車。 踏切に近い跨線橋から線路を見下ろすと、そのヒントを得ることができます。笹塚を出ると、京王新線は甲州街道の下を、京王線はその南側をそれぞれ走行していますが、笹塚駅では4本の線路のうち真ん中の2本が京王新線なので、京王線の新宿方面の線路は、いったん京王新線と交差する