1950年代から60年代にかけてアメリカでは貨物列車の牽引にガスタービン機関車が多用されていました。50両以上生産され一定の成功も収めたものの、1960年代後半には急速に姿を消していったとか。その経緯を振り返ります。 圧巻! 日本じゃ見られないガスタービン駆動の機関車 アメリカ中西部ユタ州の鉄道博物館には日本では見られない鉄道車両が数多く展示されています。なかでも圧巻なのが、貨物列車用の各種機関車。日本のものよりもビッグな、まさにアメリカンサイズの蒸気機関車や電気機関車、ディーゼル機関車などを見ることができます。 なかでも目玉と言えるのが、巨大なガスタービン機関車。文字どおりガスタービン・エンジンを搭載し走っていた機関車です。これはアメリカの大手鉄道会社ユニオンパシフィック鉄道、通称「UP」がかつて使用していたもので、いまでは2両しか残っていない激レア鉄道車両になります。 合計50両強が造