アジア16カ国でプレーしてきた伊藤(黄色)。当時はさまざまなアクシデントに見舞われたという 【提供:伊藤壇】 かつて日の丸を背負った大黒将志が中国・杭州緑城へ赴き、韓国代表フィジカルコーチに池田誠剛氏(現・杭州緑城フィジカルコーチ)、タイ代表GKコーチに元日本代表スタッフだった加藤好男氏(現・チョンブリGKコーチ)がそれぞれ就任するなど、日本人サッカー関係者のアジア進出は加速する一方だ。Jリーグもタイやベトナム、ミャンマーとのパートナーシップを締結するなど、アジアに目を向けつつある。 こうした時代の流れに先駆けてアジアサッカー界に着目し、16カ国と地域のリーグでプレーした異色のフットボーラーがいる。かつてブランメル仙台(現ベガルタ仙台)に所属した元Jリーガー・伊藤壇(37)だ。 北海道出身の彼は登別大谷高校から仙台大学を経て、1998年にブランメル仙台入り。テクニックあふれる攻撃的MFとし