一九四五年六月九日九時五十四分、米軍B 29爆撃機が明石市上空に来襲市街に猛爆撃 を浴びせ、当地一帯は瓦礫の山と化して消滅 した。 このとき明石車両工場では、戦時下の輸 送確保の使命をうけ、身を挺して働いていた 三十一名の尊い生命が一瞬にして奪われ、悲 惨な爆死をとげられた。 時は流れて三十三年、平和な日々を送るな かで戦禍の痕跡もとどめないが、大空に散華 した還らぬ御霊を思うと痛恨の極みである。 尊い犠牲となられた御霊のご冥福を心から 祈念するとともに、平和を守ることを固く誓 い、これを建立する。