阿部一二三や角田夏実などの柔道選手がパリ五輪で金メダルを獲得し、世間を賑わせている。だが日本生まれのこの競技は現在、衰退の一途を辿りつつあるという。これに危機感を募らせている日本の「アニメ」を使った対策について、仏紙「ル・モンド」が報じた。 日本の柔道人口は半減した 日本における柔道の競技人口は減少の一途を辿っており、この懸念がメディアを賑わせている。1990年代には25万人いた競技人口が、2022年には12万4060人にまで減少していた。 その原因の一つに、日本の人口減少もあるだろう。だがそれよりも主に、柔道のイメージを損なうスキャンダルや、若者の興味がeスポーツやサッカー、スケートボードのような都会的なアクティビティに向いていることが理由にあげられる。 柔道は、1964年にオリンピック競技に加わった日本の代表的なスポーツだ。これに対する関心の低下は、日本マスターズ柔道協会(JMJA)に