小学生から新学習指導要領で受験する高校生、さらには社会人までを読者対象とする、気鋭の若手研究者たちが監修した『講談社 学習まんが 日本の歴史』(全20巻)シリーズが好調に売れています。監修者のひとりであり、21日には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代考証を務めることが発表された歴史学者の呉座勇一氏は、明智光秀が「敵は本能寺にあり」などとは言っていないように、日野富子は悪女ではなかったと力説します。 なんのために歴史を学ぶか 「学習まんが」というと、一般的には小中学生が読むものというイメージが強いと思います。しかし、実際にはもっと年齢が上の人たち、高校生、大学生、さらには、社会人でも、歴史を学ぶ上での導入として読まれる方がかなりいらっしゃいます。 今回、私が中世時代を監修させていただいた『学習まんが 日本の歴史』は、大人の読者も想定し、「学習まんが」としては知識量、情報量が多くなっています。