【ワシントン斉藤信宏】ソフトウエア世界最大手の米マイクロソフト(MS)は10日、インターネット通信大手スカイプ・テクノロジーズ(ルクセンブルク)を総額85億ドル(約6880億円)で買収すると発表した。年内には買収手続きを終えたいとしており、全額現金で買収する方針。MSの買収案件としては、最終的に買収を断念した米ネットサービス大手ヤフー買収の案件を除くと過去最大規模になる。 MSは携帯電話向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン7」を開発し、ネット関連サービスの強化を図ってきた。スカイプ買収は、日本を含む世界中で約6億6300万人に達するスカイプサービスの利用者を取り込み、通信事業で先行する米グーグルやアップルに対抗する狙いがあるとみられる。 スカイプは03年設立。インターネットを活用した格安の電話サービスを運営し急成長した。ネット経由で利用者同士が無料で通話できるほか、一般の電話にも低料